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このページでは彫刻家・田中等および宮崎の彫刻に関する最新情報をお届けします。

過去の日記

2020   1-2     3-4    5-6   7-8   9-10   11-12


2020 12月31日(木)

☆快晴の一日。

昨日のような底冷えの寒風は無かったので、気温は低かったが過ごしやすかった。

☆朝一に墓参と、買い物。

墓参に行くと花筒の水が凍っていた。

やはり今朝は冷え込んだようだ。

☆二人展のために発注していた缶バッチが届いた。

二人展に展示する作品から取った図柄(私は版画と葉書き絵)を缶バッチにした。

それぞれ10個ずつの試作だったが、なかなかいい感じで妻も大喜びだった。

これは使い勝手がある。

☆日中は版画の刷り作業。

夕刻までに刷り終えたが、やはり配色がなかなかうまく行かない。

夕刻にこれまで刷った作品を額装するために選んでいたら、あまりの出来のひどさに愕然となってしまった。

こんなひどい作品は売れない。

版画家デビューはまだはるか彼方の道のりである。

☆とうとう大混乱のコロナ禍の2020年が終わった。

1月のインド滞在中に中国で発生したコロナが急拡大してきたが、世界中がこれほどまでに大混乱するとは思いもよらなかった。

特に高鍋町では、第2波のコロナ感染拡大で私の周囲の多くの方たちが地獄を見られた。

そういう大試練の1年だったが、私個人に関して言えば、この自粛生活で、念願だった伊藤先生との共著の本を出版できたし、やりたかった木版画にも取り組むことが

出来た。

私自身にとっては非常に収穫の大きい1年だった。

☆コロナ禍は第3波の只中で、来年もまったく先が読めない。

今年は国からの給付金が出たのでなんとか動くことが出来たが、来年はもう給付金はないだろうから、来年は正念場の一年となるだろう。

おそらく延期になった海外シンポジウムも、まだ来年は開催できない状況が続くだろう。

☆とまれ無事に生き延びることが出来た2020年であった。

この1年皆さまからのお力添えに心から感謝申し上げます。

1年間、ありがとうございました。


12月30日(水)

☆快晴に近い晴れ。

風が強く、とても冷え込んだ。

宮崎市では初雪が舞ったということ。

寒風の中、夜は満月が煌々と輝く。

☆午前はデスクワーク。

本を買っていただいた方たちの住所を住所録に打ち込む。

その中から県内在住の方たちに、二人展のDMの宛名を書く。

ところが、妻と私の投函分と妻の手渡し分で、印刷した300枚のDMが底を突いてしまった。

慌てて追加のDMを発注したが、すでに業者は年末年始休業に這入っており、営業開始は1月5日からである。

価格の安い10日営業日での発注ではすでに二人展は始まってしまっているので2日営業日での発注となり、かなり割高になってしまった。

☆午後は、昨日に下絵を写していた木版画の版木を彫る。

刷りは明日に廻す。

☆夕刻に二人展の作品のタイトルを考える。

タイトルは何も考えていなかったのだが、タイトルのルールを考えると次々にアイデアが浮かんだ。

今回は葉書き絵も入れたので、私の作品は25,6点、妻の作品40数点で、二人で約70点の展示となる。

☆夜は居酒屋”源”に出掛けて、妻と二人での忘年会をする。


12月29日(火)

☆朝のうちは今にも雨になりそうな曇天。

午後からは雲も切れて晴れる。

夜には満月が煌々。

とても暖かい一日。

☆朝一に、アンジェラスの森へ妻が昨日庭を片付けた枝や草を捨てに行く。

今年はアンジェラスの森では、春先に小作品を1点作っただけに終わった。

☆午前に次の木版画の下絵と版木への転写作業。

☆午後は正月明けの二人展のDMの宛名書き。

夕刻に投函。

☆今日も本の注文が相次いだ。

午前に、これまでに何度か本を買ってもらった高校同窓生からの追加注文の打診。

正月過ぎに取りまとめて注文してくれると言うこと。

午後には宮崎大学の後輩たち、福岡在住の仲良し3人からの注文が入り、レターパックで送る。

そろそろ1回目の追加購入分が底を突き、2回目の追加購入分への販売に這入っていく。

年内に2回目の追加購入をしていて正解だった。

同窓生や先輩後輩は有り難い。


12月28日(月)

☆雨上がりの暖かい上天気。

☆午前は、二人展のフライヤーの修正作業。

及び、木版画の彫りの仕上げ。

☆午後から木版画の刷りの作業。

背景のゴマ刷りはほぼミスなく刷れるようになった。

しかし色刷りに這入ると、こちらも絵具の載せ方はかなり分かってきたが、少しでも気を抜くと周囲に付いた色が刷られてしまう。

そして最終的には配色がまるで駄目。

なかなか満足の作品には至らない。

二人展までにあと何点の新作が刷れるのだろうか。


12月27日(日)

☆朝のうちは快晴。

昼前から雲が出て、午後には雨となる。

☆午前は年賀状を作成する。

初めてイラストレーターで作成してみた。

文字の配置や画像の配置が自由にできるので、Wordで作るよりはるかに楽である。

昨日”わけもん”からスクリーンショットで取り出した画像と本の表紙の画像を入れて、出版の案内のみの年賀状になってしまった。

印刷してしまってから、1月10日のサンデーラジオ大学の案内を入れるのを忘れていたことに気付いた。

☆午後からようやく版画制作に復帰。

新作のアイデアは頭のなかに在ったので、下絵を描いて、版木を彫る作業まで進める。

妻の方はもう額装まで終わって、作品一覧の作成に取り掛かった。

日向か延岡での二人展の開催は、もう少し作品を作り溜めて春先以降に考えた方が良いだろう。


12月26日(土)

☆ほぼ快晴の気持の好い気候。

風は冷たく朝には霜が降りたが、陽射しが強いので寒さは感ぜず。

☆午前に日向市へ。

妻との二人展を日向市で開催できるところはないか、細島にあるギャラリーを訪ねてみた。

しかし、営業日なのにギャラリーは閉まっており、オーナーの自宅の電話も不在であった。

もう年末休業に這入ったのか。

ギャラリーの内部を見ない事には何も決められないので、また出直すことにする。

☆コロナ自粛で年始の初詣も分散が要請されているので、初詣には行かないことにして、大御神社に寄って参拝する。

☆帰路に都農町でうどん屋に立ち寄っていたら、延岡市在住の先輩から本の追加注文が入った。

それで延岡市のギャラリーの様子について聞いてみた。

やはりおおよそは三兄から聞いた通りであったが、一度時間を見てそれぞれのギャラリーを見てみたい。

今は宮崎市では老舗の画廊が殆ど閉じてしまったので、宮崎県内にはこれと言った展示スペースが無くなってしまった。

皆さん、どういうところで作品の発表をされているのだろう。

☆午後は、先日のMRTテレビ”わけもん!!”の録画DVDから、スクリーンショットで幾つかの画像を取り出す。

年賀状に使える画像を求めるのが目的だったが、テレビを観れなかった県外の方たちのためにフェイスブックで画像をアップした。


12月25日(金)

☆雨上がりの上天気。

風は冷たかったが、気温は暖かかった。

☆年末になったので、今のうちに二人展用の追加の額縁とマットを注文しておかないと、年末年始休業で間に合わなくなる恐れがある。

それで朝のうちに、これから制作する版画も見込んで必要数を出し、業者に注文する。

なんとか年内には届きそうである。

☆長年、宮崎の彫刻界に対してお世話になっている森本雍子さんから、献本への礼状が届いた。

私が”宮崎この人”に収録されることをご存知だったし、なんと昨日我が家に収録に来られた森川さんは、この”宮崎この人”の業績によって今年度の宮崎県文化賞を

受賞されていたのが分かった。

そう言えば、最近この”宮崎この人”に関する記事を見た記憶があったのだが、それは文化賞受賞者決定の記事だったのである。

☆午後に高校と大学でも後輩になるOさん来訪。

本を6冊も買っていただいた。

そして、妻が高鍋町内の商店街に買い物に行くと、皆さんテレビと新聞を見ておられて本のことが話題になり、購入して下さった。

商店街の皆さんは私が手売りしていることは誰もご存じない。

☆夜は恒例の、我が家でのクリスマス・ハウスパーティー。

例年、仲町地区のご近所さんをご招待しているのだが、今年は都合のつかない方が多く、Hさんただ一人の参加だった。

しかしこのコロナ第3波で宴会の自粛が求められている時期なので、3密を避けるために他の方たちには声をかけず、Hさんと私たち夫婦の3人のみでゆったりと過ごす。

だから恒例の妻とのライブは、観客はHさんだけで、Hさんにとっては超贅沢な宴となった。

今夜の演奏はうまく行った。

チキン燻製もとても美味しく、私の日向夏サラダやピザもことのほか美味しかった。


12月24日(木)

☆午前のうちから雨。

大降りにはならず、夕刻には雨脚は止む。

気温は暖かい。

☆今日の宮崎日日新聞”窓”(読者投書蘭)に、”衝撃を受けた共著「月の雫」”という投書が掲載された。

全く知らない方からの投書である。

全文を記す。

☆最近刊行された、田中等氏と伊藤一彦氏の師弟共著による彫刻と短歌のコラボ「月の雫」に大変驚かされた。美しい彫刻の写真とそれに呼応する短歌と英訳が掲載

されている。彫刻や短歌そのものについて評することは私にはできないが、私なりに理解した世界がある。

「彫刻には孤立した石はない」と伊藤氏は述べておられる。短歌にも対になった言葉が多く出てくる。虹と星、月彦月姫、女男、光と風、平氏の風と源氏の風、アメリカ

ブルーと日本の青、などである。対の関係には、互いに互いを敬いあいながら、ともに止揚していく姿がみえる。「分かれたる半身と半身が引きあへる見えぬ力に世界

は動く」。短歌と彫刻を交互に見ているうちに彫刻が動き出すのだ。今まで経験したことのないような不思議な世界に入り込む。

汚れた現実の世界が夢のような美しい世界に変わっていく。「エジプトの月のしずくは人の世のねがひかなふる輝きに充つ」。彫刻の世界と短歌の世界が溶け合って

一つの美しい世界を作り出している。私には衝撃の一冊となった。

☆なんという素晴らしい”書評”だろうか。

先日の文化欄の取材記事をはるかに凌駕した、私の本の特質を、私が思う以上の豊かな感性と文筆力で見事に表現されている。

テレビか新聞記事によって興味を持たれて、書店で手にされ購入された方なのだろう。

この投稿によって、さらに多くの方たちが「月の雫」を書店で求めて下さるだろう。

またとないクリスマスプレゼントとなった。

☆午後は、”宮崎この人”の収録。

私の生い立ちから今に至るまでの生き様を、私の1人語りで語っていく。

手持ちの資料をまとめたものを用意していたのだが、結局は要所を確認しただけで、大まかな私の彫刻家として生きてきた生き様を語るのは非常に難しい作業だった。

”宮崎この人”では、これまでに63名の方が生き様を語って来られ記録されている。

みなさん、宮崎県内各界の錚々たる方々で、私は最年少での記録となった。

今日の記録はDVDとして編集され、宮崎県立図書館と国立図書館に永久保存される。

昔のアルバム写真のスキャン作業は収録直前まで進めていたのだが、録画の編集が終わった時点で内容に適した写真を後日に選んでもらえることになった。

☆ディレクターの森川氏と「MOON DROPSー月の雫」の編集担当だった水元さんは以前からの仕事仲間だと言うことで、今回のDVD編集作業にも水元さんは監修として

携わっていただくことになった。

収録に立ち会った水元さんの感想では、私の語りは中々に上手で分かりやすかったと言う事である。

☆EMSで海外発送した本は、エジプトにも届いた。

受け取ったMohamedがフェイスブックに大きく投稿してくれた。


12月23日(水)

☆午前は快晴。

午後からは雲が出てくる。

暖かい一日。

☆午前にレターパックの発送。

郵便局は年末の時期で車も駐車できない程混雑している。

それで、船便による本の海外発送はとてもではないが今の郵便窓口では対応が不可能なので、正月開けてから送ることにする。

☆明日は”宮崎この人”の取材が這入っている。

私の生い立ちから現在までを語らなければならなくて、その語りに画像も挿入しを編集する。

それで先日は中学・高校時代のアルバムから幾つかの画像をスキャンした。

今日は私の幼少のころの写真と大学時代以降の写真や新聞記事をスキャンした。

我が家は私が中学2年に上がった4月2日に全国放送にもなった大火で焼失しているので、中学1年までの記録は全く無い。

かろうじて焼け残った幼少時代の家族写真(写真館で撮影したもの)しか残っていない。

今は古い写真でもパソコンのソフトで褪色補正が出来て、古い写真が鮮やかに蘇る。

妹たちの写っている家族写真をラインで妹たちに送ってあげたら、驚いていた。

同様に宮崎日大高校の教え子たちにも、楽しかった日々の写真をラインで送ってあげた。

☆妻との二人展を延岡市か日向市でも開催したいと思っているが、延岡市の画廊情報等に詳しい三兄に状況を尋ねると、60点前後の作品を展示できるような場所は

ないようだ。


12月22日(火)

☆快晴の一日。

日中は陽射しが強く、車中では上着は不要。

☆例年お願いしている鶏燻製が出来たので、スーパーへ受け取りに行く。

鶏と一緒に”わけもん!!”の録画をDVDにダビングして息子たちに送ろうと思うのだが、昨日私のパソコンで照沼さんとあれこれやってみたがうまく行かなかった。

今日は妻のパソコンでやってみたら簡単にコピーできたのだが、そのコピーを再生してみると映像は出るが音声が出ない。

データもVIDEO_TSとAUDIO_TSとに分かれてしまっている。

ファイルがVOBファイルとなっていて、このファイルを変換しないと普通に観れないらしい。

しかし息子たちに連絡すると、そういう操作はお手のものだというので、そのまま送ることにした。

先日から漬けこんでいた松前漬けと一緒に、午後にクール便で息子たちに送る。

☆その足で宮崎市へ向かい、出版社で追加購入の本を50冊受け取る。

もう郵便での案内、テレビと新聞掲載での反響による注文は途絶えてしまったが、これからまだ年賀状での反響、ラジオでの反響、そして作品展会場での反響もあるので

50冊の追加は必要だと判断した。

自費出版なのでいくら売れても絶対に元は取れない。

私個人での保管分と献本分がかなりあるので、これらの経費は全くの手出しである。

そして本は販売価格の原価で売っているので利潤は生じない。

私が本を売って印税で儲けていると思って酒を呑ませろと言う友人たちが居るが、自費出版では印税等の利益はない。

出来るだけ個人で売って、少しでも投資を回収しなければならないだけである。

だから必死で売っている。

儲けるためではない、投資を回収するためである。

☆帰路に、市内のあちこちのダイソーに立ち寄って、本を海外に送る梱包材を求める。

どこのダイソーも在庫数が僅かか全く置いてないので、必要数を確保するには何カ所も廻らなければならない。

☆出版社で、先日、高鍋町の書店から本の追加注文のFAXが届いたとうかがったので、夕刻の買い物のついでにTSUTAYAへ寄ってみた。

以前は趣味の本棚に背を向けて並べてあったので、まったく目立たなかった。

しかし、やはり反響があったようで、”出世”して郷土の本の棚の一番上に、表紙を向けて立てて置かれていた。

だが、本はその1冊のみだった。

書店でも売れているようだ。

書店でいくら売れても私たち著者には何の利益も無いが、やはり自分の本に興味を持って貰えて、買っていただく人がいると言うことはとても嬉しい。


12月21日(月)

☆晴天の一日。

日中は暖かし。

☆1月の二人展用に缶バッチを発注したが、昔の葉書絵からトリミングしたものが4つあるので、その元の葉書き絵も一緒に展示することにした。

それで午前は葉書き絵のマット紙の点検と額のガラスの洗浄作業。

昔に展示した時のマットはすでに劣化して使えないし、インドやバングラデシュでの展示に送った物は扱いが非常に悪くて使い物にならない。

☆二人展は1月のギャラリー展のみで終るのは勿体ないので、日向市か延岡市でもやれないだろうかと思っている。

それらの会場では本も売りたい。

それで、もう手売り分の本の在庫が10数冊になってしまったので、出版社に再度追加購入のお願いをする。

☆午後は妻のボーカルレッスン。

このコロナ第3波のお蔭で片貝さんも照沼さんも仕事が激減してしまったらしく、今日は照沼さんも来られたので、MRTから送られてきたDVDで”わけもん!!”を

みんなで観る。

夕刻まで珈琲を飲みながら雑談。

今年もお二人には大変お世話になった。

次にお会いするのは年明けての正月である。

二人展の時にはまたギャラリーでのミニコンサートでお二人のお世話になる。

☆EMSで送った本はマレーシアにも届いたようだ。

キンタリーマーブルのカティーからフェイスブックで報告があった。


12月20日(日)

☆快晴の一日。

日中は風も無く陽射しは暖かかった。

夕刻からはしんしんと冷え込む。

☆午前に缶バッジのデータを整理して業者へ送信。

今朝はうまく送れた。

☆朝のうちにレターパックの発送。

☆昼前に、高校美術部の後輩が出版祝いの花を届けに来てくれた。

昨日の新聞記事を読んで直ぐに書店で本を求め、本に感激して居ても立っても居られず、手紙を書いて花と一緒に届けに来てくれたようだ。

彼女は夏にご主人を亡くされており、私は遠慮してお祝いごとでもある出版案内は送ってなかったので、書店で本を求められたようだ。

☆午後に、1月に二人展を開催予定のギャラリーへ妻と打ち合わせに出掛ける。

そうしたら開催中の展示会に来ておられたお客さんが、”わけもん!!”を観られてご夫婦で大感激され、直ぐに本を注文して読まれたと言うことだった。

妻の知人の話でも、高鍋町内の書店に行ったらもう本は無かったと言うことである。

私が直接に郵送で出版案内を送った方たちと、フェイスブックを見た方たちだけしか今回の本が自費出版で、私が手売りしていることは知らない。

”わけもん!!”を観られたり新聞記事を読まれた方たちが、かなり書店に行かれたりネットで注文したりして本を買われているのではないのだろうか。

☆今回2冊目の本を上梓した安井雄一郎君が、私のように同級生たちに出版案内をしたいと言うので住所リストを渡していた。

しかし10通くらいあて先不明で返ってきたと言う。

住所リストは高校同窓会の発行している名簿のコピーと、学年の同窓会幹事の作成した名簿の2種を渡しているのだが、両方を見比べれば住所不明者や死亡者が分かる。

彼はそのチェックを怠っていたので、明らかに住所不明者や死亡者の案内不要な同級生にも送っていた。

ところが亡くなっていることが明らかな同級生に、彼はそうと知らずに電話を入れたら本人が出たと言う。

そんな馬鹿な!?

お前は亡霊と話したのか?

どうも最近磁場が狂っている。

私の通帳口座に、すでに振り込んだ人と同じ名義で別の振り込みがあったり、振込みの必要のない本代が私の名前で振り込まれたり・・・。


12月19日(土)

☆晴天の一日。

☆今朝の宮崎日日新聞文化欄に、先日の取材記事の掲載。

カラーで、作品2点と伊藤先生とのツーショット写真を掲載していただいた。

しかし内容はどちらかと言うと恩師と教え子の交流が主題になっていて、出版した本の本質についての訴求力が無い。

これでは、是非この本を手に取ってみたいという気持にまで導かないだろう。

結びも”県内書店で販売中”であり、連絡先は出版社になっているので、それで私に本の購入の申し込みが這入る道理はない。

☆案の定、新聞掲載の反応はラインでの”新聞見た”のメッセージのみである。

夕刻になってようやく先輩から電話が入ったが、それも”書店で買えるの?”だった。

先輩には郵便の出版案内で、自費出版なので私から購入して下さいと言うメッセージは届いている筈なのである。

事情を説明して私から購入してもらうことになったが、当初から予測していたように新聞記事掲載による本の購入増は見込めないだろう。

☆朝一にO内科へ、血圧の定期検診。

O先生も”わけもん!!”を観ていただいたと言うこと。

☆午後に、昨日に本の注文をいただいていた先輩宅での茶席に呼ばれる。

茶を点てておられた方たちは先輩の高校同級生の皆さんで、私も良く知っている方たちであった。

皆さんに本を買っていただいた。

☆小作品二人展に、昔の葉書き絵と今回の出品版画作品からトリミングした缶バッチを作ろうと思っている。

先日使えそうな画像をチェックしていたが、夕刻に再度チェックして、丸と四角と長方形の3種類を作ることにした。

業者のウエブサイトでの指示でフォトショップでテンプレートに画像をレイアウトしてデータを作る。

やったことのない作業だったので、試行錯誤で何とかデータを作成。

次にデータをZipに圧縮しなければならないが、使っていたWin-Zipの無料版は現在すでに試用期限が切れてしまって使えない。

ネットで調べると、私のものが試用期限切れになっているのではなく、Win-Zip自体が無料版の期限切れになっているようだ。

あれこれネット検索してみると、パソコンの機能で圧縮できることが分かり、データを圧縮して送信したが、エラーが出て先に進めず。

発注は明日に持ち越す。

☆妻は届いたマットを版画に取り付け、額装して準備を着々と進めている。

私は雑務で版画制作はストップしたままである。

☆EMSで海外に送った本のうち、台湾へは今日届いたと言うこと。

14日に発送しているので5日で届いたことになる。

通常は2,3日で届くのだが、コロナに因る配達遅れもそれ程までではないようだ。


12月18日(金)

☆午前は快晴。

午後は雲が出て冷え込む。

☆ホテルの朝食はいつものビュッフェ形式ではなく、重箱に這入ったお弁当スタイルだった。

そしてネットで予約を入れた時点で自動的にGOTOトラベルとなり、宿泊料金も安くなり、1000円のクーポン券も出たので、殆どタダみたいな宿泊料金だった。

☆帰宅して、メールで注文の這入っていた本をレターパックで送る。

☆来週に取材の這入っている”宮崎この人”の担当者から、取材の流れの連絡が這入った。

私の幼少期、青春期、会社勤務期、そして本格的な制作活動に這入ってからのそれぞれの作品についての想い出等を語る、と言う流れになる。

私の整理してある経歴は本格的に作家活動に這入ってからのものなので、午後は生まれてから大学時代までの流れを簡単にまとめてみる。

DVDは私の語りに画像を挿入してゆくということなので、高校時代のアルバムを開いて使えそうな写真をスキャンする。

☆昨日にラジオの収録をしてくださった薗田潤子アナウンサーの実父が、昨夜亡くなったと言う連絡が這入った。

私は気が付かなかったが、収録時の薗田さんは片手だけが赤いマニキュアだったそうだ。

おそらくお父さんの様態が悪化して、マニキュアを落としている間に収録の時間が来てしまったのではないのだろうか、という事である。

伊藤先生と相談して、連名での香典を薗田さんと懇意の仲である編集担当の水元さんに通夜へ届けてもらう。


12月17日(木)

☆全き快晴の一日。

今朝も冷え込んで、高鍋町は−5,1度!

何年振りかに庭に霜柱が建った。

しかし宮崎はこういうギンギンに冷え込んだ日の日中の陽射しは強烈で、車で走っていると暑くて暑くて汗をかいてしまう。

☆午前に日向現代彫刻展の実行委員会のメンバーだった方たちが本を求めに来られた。

お一人は東郷町での伊藤先生の短歌会に這入っておられると言う事だった。

☆午後に宮崎市へ。

mrtラジオの”サンデーラジオ大学”の収録。

本の編集担当だった水元さんの紹介だったので、水元さんを途中でピックアップしてゆく。

miccの玄関で、妻の女子会仲間が待っておられたので注文の本をお渡しする。

☆2時半より”サンデーラジオ大学の収録。

パーソナリティーの薗田潤子アナウンサ―の進行で伊藤先生と私との掛け合いで進める。

私が”サンデーラジオ大学”に出演するのは21年前の”森の中で石を彫る”と言うタイトルで出演して以来2度目である。

伊藤先生はこれまでに3度ほど出演されているようだ。

今回のタイトルは”「月の雫」−41年目の返歌”。

私と伊藤先生との出会いのころからの話から、「月の雫」に収録された短歌を薗田アナウンサーが朗読され、それに対して伊藤先生の想い、そして彫刻作家の私の

コメントや想いを語っていく。

ミキサー室の奥で進行を聴いていた水元さんによれば、なかなか私の語りが詩人的で良かったと言うこと。

放送は新春1月10日の朝。

2021年度最初の”サンデーラジオ大学”となるので、今日は”あけましておめでとうございます”の挨拶で始まった。

放送はラジコアプリで全国で聴ける。

☆”わけもん!!”でお世話になった関知子さん、御手洗ディレクター、加藤紗知アナウンサーも来られて、先日のお礼を伝える。

☆収録を終えて、近くの喫茶店で伊藤先生と水元さんとの3人で珈琲を呑みながら語る。

何と言っても、今回の本の編集を担当してくれた水元さんの力が大きい。

私が相見積もりを取った別の出版社で、伊藤先生は自選作品集の出版の準備を進めておられるが、担当者に「月の雫」を見せられたらすごく驚いていたと言うこと。

特に装幀の曲線の帯は宮崎には作成できる業者はいない、と言うことである。

おそらく福岡辺りの業者に外注されたようだ。

☆夕刻に水元さんと別れて、伊藤先生と呑みに出る。

本当は妻、水元さん、装幀のデザイン担当の榊さんとの5人での完成・出版祝いの宴席にしたかったのだが、コロナ第3波で宮崎市内は4人以上の会食自粛となったので、

取りあえず伊藤先生と二人での出版祝となった。

伊藤先生と2人で差しで呑むのは初めてである。

伊藤先生の命名された焼酎”あくがれ”を呑みながら、話は尽きなかった。

かなり深い話になった。

なにしろ、相手は日本の第一級の文学者である。

話題の展開が実に軽快であった。

☆伊藤先生と別れて、私はチェックインしていた常宿のホテルへ。

早々にそのまま寝る。


12月16日(水)

☆快晴の一日。

この冬一番の冷え込みで、高鍋町は最低気温−4,1度を記録。

宮崎市内では初氷と初霜。

夕暮れからは身を切る冷え込み。

☆今日も一日、本関係の雑務で過ぎる。

今日は町外から本を求めに来られる方ばかりであった。

またレターパックでの注文も這入る。

受取人の方のお名前を署名希望される方も相次いだ。

やはりテレビの反響が大きい。

どうやら出版社からの追加購入が必要な気配である。

☆二人展の準備も進めなければならない。

カンバッチを作ろうと思って、夕刻に葉書き絵から使えそうな物をものをチェックしてみたが、意外と丸形で切り取れるものは無かった。

また私は版画作品のタイトルを全く考えていないので、作品一覧を作って頭をひねってみたがまったく浮かばず。

妻はタイトルに悩んだことはないと言う。

☆スラヴァから、本代の送金にPaypalを使いたいと言ってきたが、私はアカウントを持っていない。


12月15日(火)

☆全き快晴の一日。

大気は凛と澄んでいるが、気温は底冷えて真冬の寒さとなった。

☆午前に、木版画の刷りの作業。

☆午後に本の大口注文が入り、宅急便で送る。

夕刻にもレターパックでの注文が入り、手売り分の在庫が30冊余となった。

今の状況では1月の二人展会場での販売分が無くなる気配だが、今週末には新聞記事が出るので、その反応を見て対応を考えよう。

私が本を出版したことを知っているのは、私から郵便で案内された人たちと、フェイスブックを見ている人たち、そしてテレビの”わけもん!!”を観た人たちだけである。

☆午後は海外献本分のうち、船便でしか送れない分の梱包作業をする。

船便では届くまでに3か月ほどもかかるが、小型包装物で送るととても安く送れる。

夕刻にEMSで送れる残りの分を発送。

トルコ、チェコ、エジプトは通常に送ることが出来た。

しかし検索した時点ではEMSで送れるはずだったカナダは、現在は飛行機が飛んでいないと言うことで船便でしか送れないと判明。

アメリカもずっと飛行機が飛んでいなくて、船便でしか送れないようだ。

☆この感じでは、まだ来年も海外への移動はほぼ不可能な状況が続くのではないだろうか。


12月14日(月)

☆午前は曇天。

午後に陽射しが出るが、気温は上がらず、この初冬一番の冷え込み。

☆今日の午前に”わけもん!!”の再放送があり、それで本の注文が這入る。

☆午前は妻の年賀状の印刷。

☆買いものから帰って車から降りようとするとドアが開かない。

どこも触っていないのに、幾ら点検しても開かない。

妻を呼び出して、外から開けてもらったがやはりびくともしない。

しかし、運転席以外のドアは開く。

どうやら妻の使っている遮光カーテンのロープを喰い込んでしまったらしい。

ダイハツへ持ち込んで調べて貰うと、やはりロープの噛みこみが原因かもしれないので、ドアを外したりで時間がかかると言うので、代車で帰る。

ようやく夕刻に点検が終わったが、いくら修理代を取られるのだろうか、この無収入の時にと案じていたら、サービス点検だけで済んだ。

☆午後に郵便局へ出向いて、本の海外献本分のうち、送料の安いマレーシア、台湾、中国へEMS発送。

昨日注文のあったウクライナはEMSを扱っていないので、船便で小型包装物で送る。

この小型包装物はとても送料が安い。

ただ高鍋町の郵便局では取り扱ったことが無いのだろう、郵便窓口の職員総出でのてんやわんやの対応だった。

また注文のあったレターパックを発送。

☆ついでなので、この際一気に海外への献本を送ってしまおうと思う。

夕刻は、相手先に住所を問い合わせたりの準備でバタバタする。

結局、版画の刷りの続きはできず。


12月13日(日)

☆上天気の暖かい一日。

☆今日はウクライナから本の注文が来た。

しかしウクライナのシンポ゚ジウムの関係者の方なので、献本で送る予定だったのでその旨を伝えると大変喜んでいただいた。

☆今日の本の売り上げは手渡しのみ。

☆午前に17日収録予定の、MRTラジオ”サンデーラジオ大学”の電話打合せ。

キャスターの薗田潤子さんとお話しするのは、21年前に同番組に出演して以来。

伊藤先生の短歌の解釈など、約1時間の打合せは楽しい時間だった。

☆ようやく彫りかけていた版画の刷りに這入る。

午前の内に版木の彫りの仕上げを終えて、午後から刷りの作業。

やはりまだ絵具の載せ方がうまく行かない。

縁にインクの溜まりが出来てしまったり、シナベニヤが薄くて彫りが浅いので、気を付けていてもどうしても周囲に着いてしまった絵具を刷り込んでしまう。

今日中には刷り終らず。

☆今日の午後は妻のボーカルレッスンだったが、私は版画制作に集中。

終盤にジョイントで声がかかり、刷りの作業に這入っていたので、刷りの手を休めて少しジョイントをする。


12月12日(土)

☆上天気の一日。

陽射しは強く、外に出るとジャンパーでは暑かった。

午後からは少し雲が出て、夕刻からは冷え込む。

☆今日も一日、本関係の雑務で慌ただしく過ぎる。

朝と夕刻にレターパックの発送。

昼に高校同窓生が、友人たちの分を取りまとめて購入に来訪。

午後は妻のサークル関係の方々からの注文があり届ける。

テレビの影響もあり、昨日今日はかなり本が売れた。

しかし郵便による案内の反応も落ちついて来たし、テレビの反応も間もなく落ち着くだろう。

来週末には新聞記事掲載の予定だが、記事での本の問い合わせ先は出版社になるので、多くの方は書店かネットで購入されることになるだろう。

それでしばらくは様子を見て、二人展の会場での販売分の補充については判断をしよう。

☆昼に来てくれた同窓生の知人で、伊藤先生に短歌を師事されている方が居られる。

その方のお孫さんが佐土原高校に通っていて、同校教諭で空港展事務局の田村が授業中に「MOON DROPSー月の雫」を朗読してくれたと言う。

すでに私の本に目を通していたお孫さんが”「月の雫」だ!”と叫んだら、田村が驚いていたと言う。

嬉しい、ありがたい話である。

生徒達にとっても、芸術作品はそのもの単体では成立するものではないと言うこと感得する手立てになってくれると好い。

☆mrtから、”わけもん!!”の収録DVDとわけもんタオルが届く。


12月11日(金)

☆午前のうちは快晴で、とても暖かかった。

午後からは急激に雲が出て、曇天となる。

☆テレビ放映の影響で、本の追加購入等が相次ぐ。

購入に来訪される方も複数。

☆今日は来年1月に開催する版画小作品展(きっかり一月後が搬入)の額とマットの注文作業で過ぎる。

まず私の出品作品の一覧表を作成して、作品寸法、額の種類とマットの窓サイズを記入。

マットの枠の寸法を出す作業が大変で、妻の追加分のものもあって、殆ど投げ出したくなるような作業であった。

夕食の準備もせずに作業に没頭して、夜に這入ってネットで注文。

☆肝心の版画制作の時間は全く取れず。

☆出版社から、書店に貼ってある販促ポップを送ってもらった。

伊藤先生と、クーパーにも送る。


12月10日(木)

☆曇天で冷え込んだ一日。

昼に少し陽が射す。

☆昨日のこのHPトプページの訪問数が171カウンントだった。

普段は30カウンント前後なので、昨夜のテレビ放映後にネットで私を検索した宮崎県民が多かったようだ。

☆今日もテレビ放映の反響が大きかった。

朝のうちに昂奮しきった高校美術部の後輩からの電話で、周りの人が私の”実像”を初めて知って驚いていると言う。

確かに私は高鍋町内では単なる呑兵衛で、偏屈で、変人で、嫌われ者である。

一般の人にとって、”彫刻家”と言う存在はイメージできない人種なのである。

まして私が海外に行って何をしているのかを目撃した人も居ないし、制作した海外での彫刻作品を目にした人も居ない。

田中さんとは何度か一緒に呑んだことがあるけれど、あんな人だとは知らなかったという方が居て当然なのだろう。

また夕刻には、何度か女子会で我が家に来たことのある方が、本を求めに来られて、大昂奮であった。

藤岡弘、が彼女らの何時も座るテーブルに就いて、我が家のトイレも使ったと言う事実に悶絶寸前であった。

☆午前と午後にレターパックの発送。

そして注文してくれたスラヴァに本を4冊送る。

ネットで調べたら、元々スロバキアはEMSを扱っていないのだが、普通の航空便ならコロナ禍でも取り扱っていると言うことだった。

しかし郵便局に行ったら、最新の情報では船便でしか送れなかった。

これではクリスマスにはとうてい間に合わないが、こういう状況なので仕方ない。

今日は他にも、これまで本を購入していただいた方たちからテレビの反応で周囲から購入を頼まれての追加注文があったりで、かなり本が売れた。

聞くと、ネットで買っておられる方もかなり居られるようだ。

それで、先日に出版社から50部追加購入したばかりなのに、残部が35部余となってしまった。

これからまた新聞記事掲載やラジオ出演があるので、1月に開催する版画展会場での販売にはまた追加購入が必要になりそうである。

☆午後に、「宮崎この人」という企画をされている担当者の森川さんが来られた。

この「宮崎この人」と言うのは昭和生まれの各界の著名人の記録DVD制作の企画である。

主旨は、宮崎県を政治・経済・教育・文化など各方面から支えてきた人々を映像に記録することで、その業績を紹介し、後世に伝え残していくことを目的としている。

DVD作品は宮崎県立図書館のほか、国立国会図書館でも所蔵・公開されている。

今回は私のDVDを制作したいと言う事である。

これまで制作されたDVDに収録された方たちは、錚々たる方たちばかりで、多くは80歳代、90歳代の方たちばかりで、ご本人が健在のうちに記録に残しておこうという

ことから始まった企画のようである。

実は一度、2年前に私を収録したいと言う企画があって連絡を取られたのだそうだが、2年前は殆ど海外に居たので私と直接の連絡が取れず、流れていたのだそうだ。

基本的に70歳以上の方の収録と言う方針なのだそうだが、当時はまだ私は69歳であったけれど、実績的に問題ないと判断されたのだそうだ。

そこへ昨夜のテレビ放映を見ておられて、私が宮崎に居るらしいと言うことで、急遽連絡を取られたと言うことである。

私もこの企画のことはぼんやりと知ってはいたが、収録されている方たちは著名な方たちばかりなので、まさかこの私に収録の話が来るなんて考えたことも無かった。

しかも、今回収録する時点でも私は最年少である。

恐縮すると同時に光栄である。

私は今回の作品集出版の次には、宮崎の彫刻界の流れを記録したものをまとめたいと思っていた。

宮崎の現代彫刻界の歴史は、そのまま私の個人史である。

私がきちんと記録を残しておかなければ、永久に宮崎の今の時代の彫刻界の歴史は葬り去られてしまう。

今の宮崎の彫刻界の現況を見ていると、私が倒れたら再び私が宮崎彫刻部グループを結成した以前の状況に戻ってしまうのが明然としている。

今日の打合せでは、私の生きてきた証しの証言記録となるが、殆どは宮崎の彫刻界の流れの記録になる。

またとない機会を与えて貰うことになる。

収録は今月24日になった。

私の証言を元に、編集の段階で作品写真等を加えて行かれるそうである。

☆高校同窓の安井雄一郎君が2冊目の上梓となる「松田正平 飄逸の画家」(みすず書房)を持って来てくれた。

この1年間、ずっと取り組んできた本である。

流石に優れた第一級の評伝本である。

敬意を表したい。

今回は私の本の出版の時期と重なったので、2人の出版祝を同窓生たちが企画しているが、コロナの第3波が広がって来ているので、来春辺りに延びそうである。


12月9日(水)

☆午前のうちは曇天。

昼には晴れるが、午後後半からは再び曇天。

☆スロバキアのスラヴァから、本の注文が4冊届いた。

クリスマスプレゼントに贈りたいので至急送って欲しいと言うこと。

しかし、スロバキアはもともとEMSの扱いが無い上に、今はコロナ禍で飛行機が飛ばないので送っても年内には届かないのではないのだろうか。

取りあえず今日にでも発送しようと梱包したが、肝心の住所が分からない。

手持ちの資料をずっと探してみたが見つからず、スラヴァに問い合わせて、発送は明日になる。

しかし海外から注文が来るなんて、嬉しい。

☆ラインで、今日の”わけもん!!”放映の案内をする。

すると、多くの人たちが番組予告で私が出るのを知っていた。

また朝刊のテレビ内容告知欄に、今日の”わけもん!!”の内容が載っていたので、スキャンしてフェイスブックでも告知する。

☆昨日作成した1月の二人展のA4・DMレイアウト案をPDF変換して、葉書きサイズに画像変換。

それを基に、印刷用のイラストレーター原稿を作成する。

イラストレーターは2年に一度くらいしか使わないので、毎度、悪戦苦闘である。

☆夜に三兄宅へ出掛けて”わけもん!!”を観る。

我が家にはテレビが無いので、あちこちに録画をお願いして、テレビは兄宅で視聴させてもらう。

内容は、私がビックリするくらい、素晴らしい構成だった。

私のHPからも海外シンポジウムの様子の写真が豊富に使われていた。

クーパーの英訳短歌も実に効果的に高評価で紹介されていて、後日に送られてきた録画を見たら(沖縄在住なので)、クーパーは涙を流すだろう。

また私たち夫婦の版画も紹介されていて、ばっちりと小作品版画展の前宣伝にもなった。

御手洗ディレクターの構成力に脱帽であった。

客観的に観ても、実に感動的な番組であった。

☆番組が終わると同時に兄宅の電話と、転送してあった私の携帯が鳴りっぱなしであった。

帰宅すると、ラインでメッセージが次々に届いて、着替える暇も無かった。

みなさん、大変感動されていた。

特に我が家のハウスパーティーに参加された女子会の皆さんは、あの場に藤岡弘、が来たこと、そして私が実際はどういう活動をしているのかはよく知らなかった彼女たちは

ようやく私の実像を知って、感激の極みといったメールが妻のスマホになだれ込んできた。

☆番組で二人展のことを流してくれたので、二人展への問い合わせも多かった。

それで夕刻にイラストレーターで作りかけていたDM原稿を仕上げて、画像変換して、ラインとメッセンジャーでDM画像添付しての案内をする。


12月8日(火)

☆晴天の一日。

雲が多かったので陽射しは弱く、冷え込んだ。

☆午後から宮崎市へ出て、宮日会館にて「MOON DROPSー月の雫」の取材。

伊藤先生も来られての宮崎日日新聞生活文化部の取材。

伊藤先生の配慮で、最大限の効果で新聞に掲載してもらいたいということである。

話が弾んで、1時間半のロングインタビューとなった。

☆帰宅して、彫りかけの版木の彫り。

なかなか版画制作に集中できない。

前宣伝で、1月の妻との二人展のDM案のA4プリントを宮日の打合せに持って行ったが、松田記者が私の版画に”すごく素敵です!”と驚いていた。

私も午前にDM案をプリントアウトして、思いの外、私の作品が良いのに安堵した。

私もこのDMを貰う立場だったら、是非観に出掛けたいと思った。

☆伊藤先生から”心の花”の12月号(通算1466号)をいただいた。

短歌結社”心の花”は佐佐木幸綱氏の主宰する結社だが、多くの現代短歌の歌人が”心の花”のメンバーである。

伊藤先生も俵万智も”心の花”のメンバーである。

巻頭の作品に主要会員の歌が掲載されているが、佐佐木幸綱氏の隣には伊藤先生の最新五首が掲載されている。

これが凄まじい!

☆数多くの教へ子をれど彫刻家ただ一人なる田中等君

 彫刻と短歌の合同作品集提案し来たり田中等君

 四半世紀前にプランを授けしは佐佐木幸綱氏と田中等君

 五十点の国内外の彫刻の画像送り来し田中等君

 提案の『MOON DROPS』といふ書名ぼくも賛成!田中等君

☆なんということだろう。

多くの著名歌人が手にする”心の花”に私の名前が乱舞している!

私の実名が伊藤先生の短歌に登場するのは、今回の本の出版のきっかけになった41年前の「炬火」の中の”等なるおのが名いたく愛すとふ・・・”という一首が初めてで

あったが、今回はさらにフルネームで一気に五首も登場してしまった。

☆伊藤先生は全国新聞各社の投稿歌の選者をされているので、新聞各社に献本されている。

そして今夜、届いていた熊本日日新聞を開いてみたら、表紙の写真と共に本の紹介がされている、と夜に伊藤先生からお電話をいただいた。

今回の本が新聞に載った初めての記事である。

熊本日日新聞社は、同社の主宰する”21世紀アート大賞'98”展で私は熊本放送賞をいただいている。

その時の審査員が、先日献本への礼状をいただいた美術評論家の酒井忠康氏だった。

したがって私も熊本日日新聞社とは縁があっての、今回の新聞掲載になったのかもしれない。

☆明日のMRTテレビ”わけもん!”放映の案内を友人知人たちにラインしたら、多くの人がテレビでの予告を見ておられた。

昨日の午前に再放送された”わけもん!”の中での次週告知以外に、もっと踏み込んだ内容の予告が放映されているようだ。


12月7日(月)

☆晴天の一日。

陽射しが強く、日中は気温が上昇。

☆午前にレターパックの発送。

今日は県外の彫刻家の方たちから購入いただいた。

高校同級生も求めに来てくれた。

☆お昼から、高鍋高校美術部の大先輩、宮越博氏の葬儀に参列。

眼光鋭い野武士のような風貌の大変魅力的な先輩だった。

宮崎彫刻グループ展の酒宴にも何度か来ていただいた。

豪快な酒飲みで、何度となく夜の町を案内していただいた。

家系は高鍋藩の足軽であったと聞く。

宮越家の墓は私が作らせてもらった。

葬儀はコロナの影響で参列者は少なかったが、葬儀自体はごく普通に行われた。

葬儀の間、認知症を患っておられるらしい奥さんが、何度も泣きながら”お父さ〜ん!”と叫ばれていた。

こんなに奥さんに叫ばれるなんて、宮越先輩は幸せだなと思った。

今年は春先の小森先輩に引き続いて、高鍋高校美術部の先輩が2人も亡くなられた。

☆午後にドコモショップで、スマホから音が出なくなった原因を調べて貰う。

しかし矢張り設定自体は何の問題も無く、本体の故障だと言うことであった。

修理には2週間かかると言うことだが、今は毎日のように本の販売のことなどで転送しているスマホに電話連絡が這入るので、2週間もスマホなしでは困る。

それで買い替えと言うことになって、担当者のアドバイスを受けながら、頭を抱えて機種を選んでいた。

コロナで無収入の身なので、できるだけ経費の負担の少ない機種が良い。

そこへふっと、どうせ買い換えるなら海外のSIMカードが使えるフリーSIMタイプの機種が良いと思った。

そうしたら、SIMロックを解除すれば、今使っているスマホも海外のSIMカードが使えると言う思いがけない返答。

そんなことを知っていれば、昨年のマレーシア滞在で設計士からiPhoneを借りて、それをテザリングしてネット環境にする手間は要らなかったのだ。

SIMロック解除申請はネットで無料で出来ると言うので担当者にやってもらった。

そして、このスマホのSIMカードの入れ替えの方法を教えて貰って、いったんドコモのSIMカードを取り出してもらった。

ところが、SIMカードを元に戻したら、スマホに着信音が鳴った。

設定の過程で、自動的にスマホに試験電話が入ることになっているのだと言う。

”あれ、今、着信音が鳴りましたよ!”

”本当ですね、SIMカードを差し戻したら音が出ましたよね、あっ確かに音が正常に出るようになっている!”とビックリ顏の担当者。

結局、SIMカードを取り出して差し戻したら、不具合は解消したのである。

昨日からいくらネットで検索しても、スマホから音が出なくなった時の解決法にこんな方法は一切記述が無かった。

担当者もビックリの方法で、私のスマホは元に戻り、修理や買い替えは不要となった。

むしろ、音が出なくなる不具合によって、私のスマホがSIMロックを解除できて、海外で格安のSIMカードでネット作業が出来ることが分かったのである。

災い転じて福となる、事例となった。

☆夕刻に回覧板が廻って来たので、次に廻すために近所に出ると、何人から”今度テレビに出ますね”と言われた。

聞くと、今日の午前に先週放映の”わけもん!”の再放送があり、その中で次週に藤岡弘さんが訪ねるのはという設定で、私が玄関を開けて藤岡さんを迎える場面が

予告として流れたのだそうだ。


12月6日(日)

☆天気予報では快晴の予報だったが、朝から重い曇天で冷え込む。

夕刻からようやく晴れ間が出る。

☆午前にレターパック発送。

☆次の版画のプランをまとめる。

午後から下絵をまとめて、夕刻からは彫りに入る。

☆午後は妻のボーカルレッスンだったが、私はアトリエで版画の制作に集中する。

終わりに少しハーモニカでジョイント。

来年1月の版画小作品展の会場で、アフタヌーンコンサートを開くことにした。

☆何か、私の廻りの磁場が狂っている気がする。

スマホから一切の音がしなくなった。

傍らにスマホを置いているのに、いつの間にか何通かの電話が這入っていた。

タイマーも鳴らないし、動画を見ても無音である。

設定をいくらチェックしても異常はない。

ただ電話は出来る。

原因がさっぱりわからない。

実は今回の本の振込みで、妙なことが起きている。

私の教え子が2回振り込んでいるので、本人に確認すると1回しか振り込んでいないと言う。

ほかに同名の知人はいない。

ただ早くに本を購入していただいた方からの入金が無いので、何かのトイラブルで振込み名が教え子の名前になってしまったのだろうと思った。

ところが先日には”タナカ ヒトシ”からの振り込みがあった。

それで私と同名の方に連絡を取ると、本の購入は申し込んでいないし、お金も振り込んでいないと言われる。

勿論、私は振り込んでいない。

しかも入金状況をチェックすると、振り込まれた時点での未入金者は居ないのである。

と言うことは、振込みの必要のないお金が、”タナカ ヒトシ”名で振り込まれたことになり、これは絶対に在り得ない。

振り込んだ名前が別人の名前になったり、振り込まれるはずの無いお金が私の名前で振り込まれるなんて、絶対に起こり得ない。

磁場が狂っているとしか思えない。

昨日ギンギンに冷えてクール便で届いた本も、あるいは磁場の狂いのせいかもしれない。

妻が先日、子供のころに火の玉を見た墓地が最近気になって仕方がないと言って私を連れて行ったのも、何か奇妙である。


12月5日(土)

☆朝夕は冷え込んだが、快晴の気持の好い一日。

☆本の中封筒に貼る木版画の刷りを72枚。

やはり作業にまるまる1日かかったが、絵の具の載せ方が少しずつ分かってきたので、今日の刷りが今までの中で一番良かった。

封筒に貼ってみると、同じ元版なのにこんなにも上りが違って来るのかと驚いた。

☆夕刻に、これまで届いた本の礼状をまとめる。

☆午前に見知らぬ方からクール宅急便が届いた。

私はアマゾンには何も頼んでいないし、妻に聞いても知らないと言う。

不審に思いながら開梱すると、なんと出て来たのは本であった。

伊藤先生が献本された歌人の方からの本の献本であった。

送り状を見ると、確かに内容は「本」と書いてある。

宅急便業者がクール便と間違ったのだろうが、クール便はクール便の費用が掛かるので、紛れるはずはない。

歌人の方が意図的にクール便で本を冷やして届けていただいたのだとしたら、愉快である。

☆今日は本を出版して初めて、本の注文が全くなかった。

郵便での出版案内の反応がほぼ終わったと言う事だろう。

これからテレビや新聞等での一般への告知が始まるし、一月後の妻との二人展の会場でも本を売りたいので、多分本はさばけて行くだろう。

☆フェイスブックを開いたら、6年前の想い出という画像が出て来た。

そういえば6年前の今日、MRTテレビの番組取材で俳優の温水洋一氏と古屋敷アナウンサーが我が家を訪れたのであった。

結局、我が家にはテレビがないので、その番組の放映は見れなかった。

驚いたのは6年前の私は、今よりずっと髪の毛が少ないのである。

実はそれから1年半後の2016年5月にイルクーツクの木彫フェスティバルに行った時に、外は雪が降っているのにシャワーのお湯が出なかった。

同行した小林照尚氏が、シャンプーを止めたら髪の毛が復活してきたと言う話をしたので、それを機にシャワーでシャンプーを使って洗髪するのを止めた。

効果は絶大で、それから確かに髪が生えて来たのである。

昨年にマレーシアに行った時に、国際免許証を申請したら、以前に申請した国際免許証の顏写真の髪がとても少ないことに驚いたことがある。

☆夕食時に妻が、”戻るとしたら人生の何時に戻りたい?”と言う。

私は即座に、戻りたい時期は無い、今が一番最高!と答えた。

私は常にそう思って生きてきた。

そして確実に今が一番充実した日々である。

”私のおかげね”と妻。

はい、そうです。


12月4日(金)

☆全き快晴の一日。

気温は真冬並みに冷え込んだが、陽射しは暖かい。

☆朝のうちにレターパックの発送。

高校同級生が本を買いに来る。

☆昼前に宮崎市へ出て、出版社から本の追加分50冊を購入。

これからテレビや新聞等で一般に告知されてくると、問い合わせが増えてくるだろう。

☆帰路に市内の各書店へ立ち寄って、私の本の販売の様子をチェックする。

ある書店では平積みで売られており、ある書店では販促ポップと一緒に立てて展示販売されていた。

しかしこの販促ポップ付で販売されている本は1冊きりだった。

他の本は売れてしまったのだろうか?

私は印刷された販促ポップが宮崎県内で出版された本に付けられているのを私の本で初めて見たのだが、周りを見ると私の本を出版した出版社の本には印刷された販促

ポップの付いたものが幾つかあった。

しかし、圧倒的に私の本の販促ポップがカッコイイ。

この販促ポップを出版社からいただけないか、編集担当者にお願いする。

☆帰宅して、中々時間の取れなかった高鍋町内の小・中・高と設置した作品を本に掲載している建設会社に献本を届ける。

あいにくどの学校も校長が不在でお話が出来なかった。

☆本を追加購入して、版画付の中封筒が不足するので、夕刻は封筒のプリントアウト作業をする。

封筒に貼る木版画も追加で刷らなければならない。


12月3日(木)

☆午前は重い曇天。

昼前から急激に雲が切れて、午後は快晴となる。

☆午前にレターパックの発送。

☆午後に妻と新富町の”新富ギャラリー”へ、1月の版画小作品二人展の打合せに行く。

二人展のタイトルは”MOON STORYー月話”に決定。

このタイトルの作品を1,2点作ろう。

次年度の予約受付が始まっているので、2021年度も同じ時期に予約を入れる。

今回の二人展のために額やマットを買ったので、継続して展覧会を開催しないと勿体ない。

☆午後半ばから次の版画のプラン作成に這入る。

☆夜になって県外の彫刻家の皆さんからの本の注文が相次いだ。

中には4冊も注文して下さる方がいて有り難い。

やはりきちんとした作家生活を送っておられる方たちは、こうした本の出版にも前向きな応援をしてくださる。

☆先日の”わけもん”の取材時に、ディレクターからこれまでに国内で設置された作品数を尋ねられたが、データも取っていないし、近年はバブル崩壊後は国内の仕事は激減

したので3,40点くらいかなと答えておいた。

来週に新聞の取材があるのでまた同じ質問をされそうなので、経歴をチェックしてざっと拾い出してみたら、なんと国内で100点以上の作品を制作・設置していることが

分かった。

海外の作品も、雪像制作をデータに入れていなかった。

やはり一段落したら、こうしたデータをきちんと整理しておきたい。


12月2日(水)

☆曇ったり晴れたりの不安定な天候。

曇ると底冷える。

☆午前は、昨日刷った版画の重ね刷り。

そして版木まで彫ってそのままになっていた次の作品に取り掛かる。

縁の彫りが不充分だったので手を入れて、午後に刷る。

☆午後にレターパックの発送。

確実に本を買ってくれそうな高校同窓生や大学先輩に連絡を入れてみたら、忙しくて連絡できなかったり、忘れていたりで、全員が購入してくれた。

今回の郵便での案内は返信用の葉書きを入れておくべきだったと後悔した。

購入希望される方は連絡くださいと書いても、私たちの世代はラインもメールもやっていない世代なのである。

電話もなかなかかけづらい。

電話をかけて来られた方は、殆どが緊張で声が震えておられた。

☆しかしそうはいっても毎日レターパックでの注文があるので、私の手持ちの残部がもう30部になってしまった。

これからテレビや新聞等で本の出版のことが告知されてくると、購入の返事をし損ねていた方たちからの問い合わせも増えて来るだろうから、今のうちに出版社から50部の

追加購入をすることにした。

☆今日が”わけもん!”の放送日だったので、伊藤先生が初めて番組を見られたそうだ。

1時間の番組で、藤岡弘担当のコーナーは15分から20分程度だったということ。

そして、来週の予告できちんと私の出演することが案内されていたということ。

☆今日、新たに高鍋町でコロナ感染者が確認された。

先日確認された若い女性は、実質は高鍋町には住んでいなかったということで、今日の感染確認者が第3波での初めての高鍋町在住者の感染確認になる。

宮崎県内は連日感染確認者が出ているが、県内各地に広がりつつあるし、感染経路の不明な方も増えてきた。

これから年末年始に向けてまた大きく拡がって行きそうである。

宮崎県は鳥インフルエンザも拡大していて、悲惨なことになりつつある。


12月1日(火)

☆快晴の一日。

室内は底冷えるが、陽射しが強いので外に出ると暖かい。

☆午前に本の手渡しで宮崎市内へ。

午後にレターパック送り。

☆午後に高校同窓生が他の同窓生の分もまとめて、本を4冊求めに来てくれた。

高校の同窓生への郵便での案内は、私のクラス全員と後は親しい友人たちにしか送っていない。

私は学年の同窓会の会長なので、多くの学年同窓生は私のことを知って居るのだが、なにしろ私の学年は高鍋高校の同窓生の中では最もクラス数が多く、学年同窓生数が

600名近い。

全員に案内を送っていたのでは通信費が馬鹿にならない。

従って、今日訪ねて来てくれた同窓生は、他の同窓生から”私には案内が来ていない”と言われたようだが、致し方ない。

これからテレビやラジオ、新聞によって出版のことが告知されてくるだろうから、それで皆さん知っていただけると思う。

☆午後半ばから、ようやく版画制作に復帰。

妻との版画展までもう一月ちょっとしかない。

今日は前回刷った版の刷り直し。

先日、透明水彩絵の具を買ったので使ってみたら、色が全然違う。

妻が2人展のタイトルに、せっかく”MOON DROPSー月の雫”を出版して会場にも本を置くので、月の這入ったタイトルの展覧会名にして、作品にも月をモチーフにした作品

を出品したらと、提案してきた。

そこまでは考えていなかった。

妻の版画には月がテーマの作品がすでに何点かある。

これから残り一月で、月がテーマの作品が数点作れるだろうか。


11月30日(月)

☆一日、重い曇天。

真冬並みの寒さ。

☆あっという間に11月が終わった。

殆ど出版関係の作業とライブ関係の作業で過ぎる。

☆午前と午後にレターパック発送。

私の手売り分の残部が40部を切りそうである。

テレビやラジオ、新聞での告知はこれからである。

伊藤先生も、売れるのはこれからだよ、と言われる。

やはり著者割引で出版社から本を購入しなければならないようだ。

その判断を12月中旬までに、と考えていたが、そのころにはもう在庫が無い。

☆今日から版画制作へ復帰の予定であったが、午後からは妻の版画のジークレー発注作業、額とマットの注文作業で、私自身のことは何も出来ず。

☆歌人の佐佐木幸綱氏から達筆で礼状が届いた。

今回の本の出版は、伊藤先生の読売文学賞受賞祝いの席での”君と伊藤君との合同作品集を出したまえ”という佐佐木氏の”指示”から始まったことである。

”ムーン・ドロップ、嬉しく楽しく拝見しました。ありがとうございます。”

佐佐木氏の一言が無かったら、生まれなかった本である。

佐佐木氏の期待を裏切らない本を出版出来たこと、その佐佐木氏が”嬉しく楽しく拝見しました”とおっしゃって下さったこと。

涙の出る感慨である。

☆また伊藤先生からは島内景二氏からのメールを転送していただいた。

島内氏は我が国における源氏物語研究の第一人者であり、第一級の文学者である。

”それにしても、『月の雫』は、良い本ですね。

何度も写真を見ているうちに、田中さんのモニュメントが「あたたかかく」感じられるようになりました。

田中さんは、年齢的に、大学に入った頃に学生紛争とぶつかった世代ではないかと 思います。

個性的な人がたくさん出た世代ですが、その後の人生で、田中さんは個性を「普遍 化」する術を身につけられたのだと感じました。

「作品一覧」で、それぞれのモニュメントに寄せるコメントは、適切で、創作意図 が出来上がった作品を裏切っていないと感じました。

英語も、良く出来ています。英語ハイクのように、面白い英語です。

先生の短歌は、モニュメントが置かれている場所を響かせながら詠まれていますので、モニュメントの中から「歌」が聞こえてくるように感じられます。

私は、最近、近代短歌における「やまとことば」と「音読みする漢語」、そして片 仮名で書く「外来語」の比率に関心を持ち始めました。

この比率は、「朗唱性」や「愛唱性」と深く結びついています。

啄木や牧水は、言語面では「和歌に近い短歌」ではなかったのか、と思ったりしま す。

先生の歌は、「短歌」なのですが、懐かしさと深さが調和しています。

そのあたりを、先生の語彙における大和言葉、漢語、外来語の比率で解明できない か、と思ったりしています。”

☆私はこれまでにも宮崎県内の活動では、詩人や文学者の方たちに支援していただいて来た。

しかしこれほどの第一級の文学者の方に、これほど私を肯定的に的確に評価していただいたのは初めてである。

今回の出版によって、私は伊藤先生の関わる国内第一級の文学者の方たちのサロンの中に突然放り込まれた感じであり、そうした方たちに私の作品を観ていただき、私の

作品と生き様を肯定的に評価していただいた。

伊藤先生とのコラボがこういう相乗効果を生むとは思っても居なかった。

専門的な文学者の方たちや見識の高い方たちから”『月の雫』は、良い本ですね”という言葉をいただいている。

この本の評価はこれから徐々に高まっていくのではないのだろうか。

☆そして島内氏からこういう評価をいただいた。

” 「作品一覧」で、それぞれのモニュメントに寄せるコメントは、適切で、創作意図 が出来上がった作品を裏切っていないと感じました。 ”

こんな嬉しいことはない。

今回の出版で思いもかけない出来事だったのは、ゲラの段階から私の作品コメントやまえがきの文章に対して、私の”文才”を評価して下さる方が多いということである。

私は文章を書くのが苦手であるし、文才は無い。

夕刻に畏友の美術史家・安井雄一郎君が訪ねて来て、”君は彫刻家と言うより詩人になりたかったのではないか?”と言った。

文学者の安井君は当初から、私のコメントに対し”田中君は優れた詩人だ”と他者にも語っている。

私には文学的才能は微塵も無い。

しかし、若い頃の私は結婚式でのスピーチは得意だったし、いつも拍手喝采で新婦の友人から交際を求められたこともあるくらいである。

先日の本の帯にいれる詞書を私と伊藤先生で書き直した時にも書いたが、キャッチコピー等の類は案外得意である。

とまれ、日本の第一級の文学者である島内氏が作品一覧の私のコメントをこんなに丹念に読んでいただいたことは、望外の嬉しさである。

☆夕刻に高鍋町内の”TSUTAYA”に行ってみたら、私の本は郷土の本のコーナーではなく、趣味の本棚に並べられていた。

昨日見た”明屋書店”の破格の扱いとは雲泥の差で、愕然となった。


11月29日(日)

☆快晴の一日。

しかし昨夕からの冷え込みが続いて、今日はとても冷え込んだ一日となった。

☆義母の命日で、妻と日向へ墓参。

義姉宅へ本を届けに行く途中に、妻が子供のころ火の玉を見たという実家裏の墓地へ立ち寄る。

☆義姉宅を出て、ロックタウン日向で買い物。

私は文房具店で、木版画用の透明水彩絵の具を調達。

☆敷地内の”明屋書店”に、私の本が並んでいるかの確認に行く。

しかし郷土関係のコーナーには見当たらず、まだ書店には並んでいないのかと落胆していると、ふと出版社の用意したコマーシャルボード(販促ポップ)が書棚に貼られて

私の本が表紙を向けて並べられているのに気付いた。

宮崎県内で出版された本で、こんな素敵な販促ポップ付で展示販売されている本を見たことが無い。

破格の扱いである。

それだけ出版社の思いが熱くて強いと言うことだ。

遅れてやってきた妻も最初は私の本に気付かなかったが、コマーシャルボードに気付いて驚いていた。

しかし夕刻に高鍋町内の書店に行ってみたら、まだ私の本は影も形も無かった。

☆夕刻にレターパックの発送。


11月28日(土)

☆晴れ。

暖かい一日。

夕刻からは冷え込む。

☆午前4時前に起床。

昨夜はお酒が這入っていたので、スライドの選択は眠くて断念。

早起きしてインド大陸放浪時の膨大な量のスライドからスキャンするスライドを選び、スキャンする。

先日買ったフィルムスキャナーは使ってみると、非常にシンプルで使いやすかった。

46年前の古いスライドなので黴や褪色が激しく、画像編集ソフトを何種類か使って、褪色を補正し黴の汚れを除去しプリントアウトする。

☆午前は撮影場所となるリビングの片付けや倉庫の中の段ボールの処分作業。

☆午後3時過ぎに番組スタッフが訪れて、撮影に適した環境にリビングの配置換えをする。

☆午後3時過ぎに俳優の藤岡弘氏とMRTの加藤紗知アナウンサーが我が家を訪問。

人気番組”わけもん!”の番組収録が始まる。

☆はじめに私のインド大陸放浪の話、そして海外シンポジウムの話をして、今回出版した本の話に展開してゆく。

本を手にしてページを開かれたのは、藤岡氏も加藤アナウンサーも勿論我が家に来てからが初めてことである。

しかし本を手にして、ページを開いて行くごとに藤岡氏が非常に感動されていく。

伊藤先生の短歌も丹念に読んで行かれる。

さらにプロデューサーのガイドするページを開いて、藤岡氏と加藤アナウンサーが交互に短歌を朗読されて行くと、いよいよ伊藤先生の短歌の深さ奥広さがお二人の

心に激しく染み入って来る。

そしてズームを使ったオンラインでの伊藤先生と藤岡氏との対話が始まる。

藤岡氏のお話は日本文化の奥深さにまで至り、非常に奥行きの深い番組収録となった。

☆最後は私からの若者に対するメッセージで締めくくる。

約3時間近い収録だったが、とても内容の深く濃いものになった。

放送予定日は12月9日である。

”わけもん!”は宮崎県の超人気番組である。(といっても、我が家はテレビがないので見たことはないが)

これで多くの視聴者が私たちの本を手にしてみたいと思われたら幸いである。

それにしても、初代仮面ライダーが我が家に来て、私と対談することになろうとは!


11月27日(金)

☆晴天。

☆午前はレターパックの発送作業等。

朝のうちに後輩夫妻が本を求めに来られたが、同時に私が大学時代に細君をモデルにして制作し、初めて新制作展に入選した首像を預かる。

ご夫妻には子供が居ないので、遺品等の受け継ぎもできないので今のうちに作品を私に返却したいと言う事であった。

私も想い出の作品なので、ずっとブロンズに鋳造したいと思っていた作品である。

夕刻にも別な後輩が本を3冊買ってくれた。

これで私の引き受け分の手売り部数は、残り50冊となった。

出版してからわずか17日間で160冊も売れたことになる。

☆Amazonでも私の本の販売が始まったが、なんと著者に短歌を英訳してくれたクーパーの名前も表示されている。

クーパーは予想だにしなかった事態にすごく喜んでくれた。

☆献本した方たちからの礼状が今日も届く。

伊藤先生から献本された歌人の方からも暖かい内容の礼状を頂いた。

☆午後は、明日のテレビ番組収録で使うための家族写真と46年前のインド大陸旅行の写真を捜す。

家族写真は子供たちが小さい時のものしかない。

HDDやCDに保存しているものから捜すことになるので、結構手間取った。

またインド大陸放浪時の写真はスライドなので、それをスキャンしなければならない。

ところがスライド映写機を用意して、映写機にセットしてあったスライドトレーをチェックしてみたら、なんと今回の作品集の作品画像で、どうしても元の画像が見つから

なかったものが、このトレーの中にスライドとして納まっていた。

こんなところにあったなんて、思いも至らなかった。

そして映写機を使おうと思うと、もう長年スライドの映写なんてやっていないので電球が切れてしまっていた。

つまり膨大な数のスライドを一枚一枚かざして、確認しながら選んで行かなければならなくなった。


11月26日(木)

☆晴天の一日。

時々雲が出て陽が陰ると寒々しいが、陽が射すとたちまち暑くなる。

☆今日は日中は本の注文も無く、一日、庭の草取り。

明後日に我が家にテレビの番組取材が這入って、庭も映像に撮られそうなので手入れをする。

☆長男から本の出版祝と先日のライブのお祝いに蟹が届いた。

そうしたら、夕暮れてその長男の小学1年の時の担任から本の注文と一緒に出版祝の祝儀が速達で届いてびっくりした。

夜にお礼の電話を入れる。

☆今日のヤフーニュースでは、次男の名前が2020年生まれの男の子の名前の首位になった。

長男の産まれたころにはまだ人名字として認められておらず、次男が産まれたあたりにようやく人名字として認められた。

私たち夫婦に30年後の今を予見する能力があったのか?

しかし個性的な名前だと思っていたのが、最もポピュラーな名前になってしまい、気持は複雑である。

☆ネットを検索してみたら、出版した本はすでにネットで販売されていた。

書店にも今週中に並ぶと言う事だったが、まだ近辺の書店には這入っていなかった。

来週からテレビや新聞、ラジオで本の出版のことが一般に流れ出す。

私から直接に出版案内をした方と、フェイスブックを見られた以外には、今回の出版のことはまだ表に一切出ていない。


11月25日(水)

☆午前は曇天で風が冷たかったが、昼前から青空が広がると陽射しが強くて、一気に暑くなる。

☆午前はレターパックの発送等で慌ただしく過ぎる。

☆午後から宮崎市へ出る。

昨日店休日だったお店へ、註文していただいた本を届ける。

店内には、先日届けた本の木版画を貼った中封筒が壁に展示してあった。

中封筒が喜んでいただけているのを実感して嬉しかった。

☆その足で、委託販売をお願いしていた画材店に、本を受け取りに行く。

お店のカウンターにきちんとレイアウトしてもらっていたので申し訳なかったが、もう私の手売り分の在庫が残り少なって来たので致し方ない。

☆帰路にラーメン店でお昼を摂っていたら、ずっと昔に私の葉書き絵を買っていただいた方が写真のグループ展をやっていて、今そこに在廊されていると言う情報が

這入って来たので、ラーメン店を出て展示会開催中の雑貨店へ寄る。

葉書絵はスキャンしてデータ化しているのだが、この方がずっと昔に私の葉書き絵を買っていただいていたのを今年になって当時の展示を企画してくれた担当者から

初めて聞いた。

それでいつか連絡を取って、スキャンさせてもらいたいと思っていたところだった。

やはり必要なことは、相手の方からやって来てくれる。

落ちついたら、お宅へ伺って葉書き絵をスキャンさせていただくことになった。

車の中には画材店から引き揚げて来たばかりの本が乗せてあったので、本も買っていただいた。

☆午後後半に帰宅して、出版社へ出版費用を振込む。

これで大きな山場は越えて、ほっとする。

☆出版社から発送してもらった献本先から礼状が届き始めた。

その中に美術評論家の酒井忠康氏からの礼状があって嬉しかった。

酒井氏は伊藤先生が井上靖記念文化賞を受賞された時の選考委員で、伊藤先生とも親しくされていて、また同窓の美術史家・安井雄一郎君も酒井氏とは交流が有り、会話の

中で私の名前も出たと語っていた。

酒井氏には最後の日向現代彫刻展の審査にもおいでいただいているが、お手紙を貰ったのは初めてだったのでとても嬉しい。


11月24日(火)

☆午前は曇天。

午後からは晴れる。

少し冷え込む。

☆午前は中封筒に貼る木版画の刷りの作業。

昼過ぎまでかかる。

☆午後に木版画を中封筒に貼り、手渡し分の本の準備とレターパックの送付作業。

☆午後半ばに宮崎市へ出る。

本を3冊注文していただいた方へ手渡しして、先日10冊の注文をいただいた方へ届けに行ったら店休日だった。

☆暮れて、帰宅してからもレターパックの発送作業。

今のところ、おかげさまで毎日が本の発送でてんやわんやである。

すごく評判が良い。

今日現在で予約分を含めてすでに手売り予定冊数の7割り近くが売れている。

やはり全然足らなくなりそうである。


11月23日(祝・月)

☆快晴の暖かい一日。

陽射しが強くて、外に出ると暑い。

☆一日、出版した本のレターパック送りと、郵便による出版案内の宛名書きと投函。

郵便の宛名書きはほぼ終了。

☆中封筒に貼る版画が切れてしまったので、午後後半からは木版画の刷り。

夕刻までには背景しか刷れず。

☆今回の出版案内で、30数年ぶりに連絡の取れた教え子とやり取りをしていたら、何と私の横浜彫刻展の入賞作品が設置してある栄区の本郷台駅前は、彼女の義母の入所

施設があって、彫刻の設置してある”いたち川”添いを義母を車いすに乗せて散歩することもあるとか。

お互いにビックリであった。

本当に世の中、狭い。


11月22日(日)

☆午前は曇天。

昼間は天候は回復したが、午後半ばからは雨になりそうな曇天。

☆午前は郵送による出版案内の宛名書き。

☆今日はいい夫婦の日。

この日に合わせて、妻の2回目のライブを開催。

会場は高鍋駅前のカレーカフェ”静”。

幸い、今日は高鍋町内でのコロナ感染者は確認されず、キャンセルは三分の一に留まった。

しかし会場が小さなカフェなので、14名のお客さんで丁度好い感じであった。

妻はボーカル、ピアノは片貝晴美さん、ベースは照沼剛さん、ハーモニカと口笛は私で、昨年の第1回ライブと同じメンバーであった。

☆私は前回のように緊張して体が震えたり息が出来ないと言う事は無かったが、やはり精神的に緊張していたのだろう、あちこちで思わぬミスが出た。

だが照沼さんの持って来たハーモニカ用のエフェクターでのハーモニカの音色がすごく好くて、うまく吹けている時はとても気持ちが好かった。

もっと場数を踏んでミスをしなくなったら、どんなに気持ち好いだろうか。

☆お客さんも大変喜んでいただき、私の重なるミスがあったにもかかわらず、上出来のライブとなった。

妻もコロナに動ぜず、やってよかったと感激であった。

☆私の出版した本も皆さんに買っていただいた。

会場に展示した妻の版画も好評だった。


11月21日(土)

☆全き快晴の一日。

日中は気温が上昇。

☆今日も出版した本の発送関係作業で過ぎる。

レターパック発送と、郵便案内の宛名書き。

手渡し献本になかなか動けないのだが、妻が午後に図書館へ本の返却に行くのに同行して、町立図書館へ献本。

そして連絡をいただいた町内の友人知人たちに手渡し。

☆明日開催予定のライブの件で、会場のオーナーと朝のうちに連絡を取る。

オーナーは自粛期間の辛い経験から、感染予防体制をしっかり取っているので問題ないと言う返答だったので、予定通りに開催を決める。

しかし、妻が来場予定者に開催決行の連絡をしている間に、やはり妻の職場の仲間の皆さんから、職務上、コロナ感染者の確認された地域での行動自粛が求められるので

相次いでのキャンセルが這入った。

そして、今日も宮崎市内で13名のコロナ感染者が確認されたので、夕刻には宮崎市内から来られる予定だった方からキャンセルが這入った。

この勢いで、明日にまた多くの感染者が確認されたり、高鍋町でもまた感染者が確認されたりすれば、明日になってさらにキャンセルが増えるのではないのか。

夕食の時点では、私はもうライブを無理してやる必要はないのではないのか、明日の状況を見て、昼までには開催中止を判断すべきだと思った。

☆ところが夕食後に、妻とライブの練習を始めると、何故かいつもよりハーモニカがスムーズに吹ける。

妻も、今夜のハーモニカの音色は最高だった、明日はうまくいくのでは、と言う。

それで、明日もキャンセルが相次いで来場者が数人になってしまっても、ライブをやろうと決意する。

コロナで、何もかも自粛してしまうのは良くない。


11月20日(金)

☆夜中から朝まで雨。

日中は晴れたが、昼前から雲が出て一時的に小雨。

今日も気温は上昇してとても暑かった。

☆一日、出版した本の送付作業に追われる。

やはり郵便で案内した方たちからの反応が大きい。

今日は大口の注文が入ったりして、今日一日で予約を含めて30冊の販売となった。

それで今日までの献本を含めた販売数と、残部を比較計算してみた。

残部には私の保管用の50部と、手渡し献本分、海外献本分がまだ含まれているので、それらを差し引いてみた。

そうしたら、出版してから今日までの10日間での献本分を差し引いた販売数と、残りの販売予定数があまり変わらない。

つまり、わずか10日間で販売予定数の半数近くを買っていただいたことになる。

これでは年内に私の手持ち販売分は完売してしまうのではないのか。

☆出版社からの献本発送作業が今日で完了し、書店には来週半ばから並ぶことになったようだ。

そうしてこれから新聞での紹介記事、ラジオでの出演などが重なって来ると、一般の人たちの目に留まって来る。

重版もあり得るかもしれない。

☆とうとうコロナ感染者が高鍋町内でも確認された。

明後日には私たちはライブを予定している。

妻とは、高鍋町内でコロナ感染者が確認されたらライブは中止ということで話していたのだが、これは私たちだけの一存では決められず、ライブ予定会場のオーナーの

判断と合わせて決断しなければならない。

しかし、妻が帰宅した夕刻にはもうお店は閉まっていて、とうとうオーナーとは連絡が取れなかった。

高鍋町でのコロナ感染を確認された方が、高鍋町内で濃厚接触者が居るのかどうかによっても判断が変わってくる。

しかし、いくらネットで検索しても何の情報も無い。

午後4時から県の記者会見が開かれると言う事だったが、ネットではとうとう出て来なかった。


11月19日(木)

☆朝のうちは小雨交じり。

直に天候は回復して気温は上昇。

青空が広がると、暑い!

宮崎市では27,1度の夏日で、今日も宮崎県内各地では夏日となった。

車にはエアコンを入れて走る。

午後からは雲が多くて蒸し暑くなり、夕刻の蒸し暑さは殆ど夏であった。

☆午前に宮崎空港ビルを訪れて、お世話になっている長濱会長に出版した本を手渡す。

長濱会長には出版社からの献本が届くことになっているのだが、まだ何処にも献本が届いておらず、業務課の石尾さんのアドバイスで、長濱会長には直接お渡しす

ることにした。

長濱会長からは、コロナが落ち着いたら空港ビルで出版祝をしましょう、と申し出ていただいた。

実は、今朝の夢で深く濃いモスグリーンのスーツ姿の長濱会長が出て来られた。

”私が夢に出てきたらきっと好いことがありますよ”と長濱会長も満面の笑みであった。

☆帰路に、購入していただいた高校同窓の友人の事務所と、手渡しで献本予定だったお店に立ち寄って本をお渡しする。

☆版画を貼った中封筒がもう切れてしまったので、午後は木版画を刷る。

☆今日は高校同窓生や宮崎大学の先輩後輩から本の購入申し込みが相次いだ。

有り難いし、高校同窓生たちがわがことのように喜んでくれているのは嬉しい。

まだレターパック代金や郵便での出版案内の切手代等の先行投資の出費、それにプリンターの買い替え等で出費の方が多い。

☆今日も宮崎県内ではコロナ感染者が数名確認されたので、幹事役の機転で、高校同窓生たちによる出版お祝いの宴席は10名限定にして、伊藤先生はオンラインで

出席していただくことになった。

伊藤先生自体は車の免許もお持ちではないアナログな方なのだが、色んな短歌の全国大会の公開審査が今はすべてオンラインになったので、伊藤先生は最近はオンライン

審査に出っ放しであり、今や日本国内では最もオンラインで審査をされている文学者になっている。

また高校時代の隣のクラスは理系クラスだったので、オンライン設備の段取りの専門家がそろっている。

かくして、私の出版祝は、コロナ時代のオンライン宴会となる。

宴会に出席できない同窓生もオンラインで参加できる。


11月18日(水)

☆朝のうちは曇天。

日中は雲が多いものの、ほぼ晴天。

気温はぐんぐん上昇し、宮崎県内は各地で夏日となる。

☆朝のうちにプリンターを購入。

セットアップがなかなかマニュアル通りに行かず、手間取った。

☆一日、郵送による出版案内の宛名書きと発信。

今の処、本の売り上げは殆ど通信費で消えてゆく。

☆昨日・今日は大学、高校の同窓生を中心に案内を送ったが、やはり反応が早い。

またフェイスブックでは”いいね”の反応しか無かった人も、直接に郵送で案内すると直ぐに購入の返事がしてもらえる。

フェイスブックでは対応が難しいようだ。

落ちついたらメッセンジャーで個人的にコンタクトを取って行きたい。

☆木版画を貼った中封筒を伊藤先生に数部送ったら、とても気に入って下さった。

☆いま全国的にコロナ感染が急激に拡大していて、どうやら第3波に入ってきたようだ。

宮崎でも数日前からぽつぽつ感染者が確認され始めたが、今日は一気に10名の感染者が確認された。

第2波の時のように、一気に拡大するとまた大変なことになる。

過剰反応だと思うが、夕刻には高鍋高校OB美術展の事務局から、今月29日に開催予定だった打ち合わせ会合の中止の連絡が這入った。

今週末には私たちのライブを予定しているが、数日以内に高鍋町で再び感染者が確認されれば中止せざるを得なくなる。

また私の本の出版お祝いの会の準備を同窓生が進めてくれているが、高鍋町でコロナ感染が確認されれば当分は宴会どころではなくなる。

☆私が今年の初めにインドに居た時には、インドを発つ前のインド国内での感染者はほんの数名だった。

そして同室のガオ・メンがネットでの専門家としての見解としてコロナ感染者は世界中で600万人に達するだろうと言っていたが、いまやインドだけでコロナ感染者は

891万人を超えてしまっている。

来年2月のカルカッタで開催予定の木彫シンポジウムのオルガナイザーは、11月・12月には状況は恢復すると言っていたが、現実はますます悪化している。


11月17日(火)

☆午前は雲が多いもののほぼ晴天。

午後は一気に天候が崩れて雨となる。

午後後半は激しく降る。

暮れ落ちる頃には雲は切れる。

暖かい一日。

☆朝一に高鍋町役場に町長を訪問。

出版した本を献本し、少しまちづくりについて語る。

町長とは、私が高鍋に戻って来て以来の長い付き合いなのだが、私は高鍋町内では単なる呑兵衛の偏屈な男と言う認識しかされていない。

”地元”と言うものは、誰に対しても、何に対してもそうなのだが、私は高鍋町のまちづくりに対してはかなりの身銭を切って大きく貢献していると思っているのだが、

私と言う人間はなかなか理解してもらえず嫌われ者である。

一般の人にとって”彫刻家”と言うものはどういう人種なのか、殆どイメージが掴めないようだ。

だから、今回の本は、私が一体どういう人間なのかを知ってもらえるきっかけにはなると思う。

☆”あかりプロジェクト”も、プロジェクトは終っていない旨を伝える。

商店街に事業継続を託したのに、彼らがプロジェクトの素晴らしさを認識できずに、まったく頭の中から抜けてしまっているだけなのである。

”地元”と言うものは、”他所”から評価されないと足元の宝に気付かないのである。

☆フェイスブックで、ようやく空港展の参加作家の方から本を注文いただいた。

おそらく、”購入を希望される方はご連絡ください”と書いても、個人情報の問題があったりで、なかなかフェイスブック上ではコンタクトを取りづらいのではないかと思う。

メッセンジャーで連絡を取って下さるのが一番なのだが、おそらく日本人はこういうネットでのコンタクトの取り方が苦手なのである。

海外に行き、海外の作家達と交流していると、日本はネット社会の最後進国だと痛感する。

☆午後は、郵便による出版案内の宛名書きと発送。

この郵送も、購入希望者はご連絡くださいと書いているのだが、受け取った人たちからすると、どうやって私に連絡すべきか迷うだろうと思う。

返信用はがきを入れるのが親切なのだろうが。

☆プリンターの不具合で、印刷の作業が完全にストップしてしまったので、夕刻にヤマダ電機にプリンターを調べに行く。

ネットでの最安値と、ヤマダの価格は全く同じだった。

買い替えないと作業が進まないのだが、こういう出費は頭が痛い。


11月16日(月)

☆時折り陽は射すものの、ほぼ曇天の一日。

気温はめ。

☆昼前に妻とライブの練習。

そして午後からは片貝さんと照沼さんが見えて、今週末のライブの全曲リハーサル。

私はまだまともにハーモニカが吹けるのは1曲くらい。

練習しても、練習してもまったく上達しない。

リハーサルの後、ライブ予定のお店に出掛けて、当日の機材セッティング等の打合せ。

☆とうとうプリンターがいかれて仕舞った。

頻繁に紙詰まりするので、強引に紙を引き抜いたりしていたためか、紙の送り口が開いてしまったようだ。

それで紙を送る時に何枚も引きこんで仕舞い、当然直ぐに紙詰まりしてしまう。

☆今日の本の発送は教え子たちのみ。

先日投稿したフェイスブックは、やはり注文したくてもどうすればよいのかわからないようだ。

出店仕様の形式に成ってしまったのが逆に災いして、本を買いたくても二の足を踏まれているようだ。

この出店仕様は”お試し”をクリックしてしまったので、元に戻せるはずなのだが、いくらネットで調べても元に戻す対応の記述がない。

投稿に”購入ご希望の方はご連絡ください”と書いても、どう連絡したらいいのかわからないと言うことなのだろう。

今の処、多くの方たちに知ってもらうのはフェイスブックしかないので、どうしたら本を求めやすくなるのだろう。

本の見積もりをお願いした時に、今回の出版社とは別の出版社の担当者にこう言われた。

”本を作って売りたいのですか?それとも本を作りたいのですか?本は売れませんよ。”

だから本がそうそう売れるものではないことは覚悟している。

ましてや、超マイナーな彫刻と超マイナーな短歌の組み合わせの本なんて、一般の人が興味を持って手に取ってくれるものではない。

しかし、今の私には当分は本を売ることしか収入の道はない。


11月15日(日)

☆今日も暑いくらいの陽射しの強い晴天。

☆一日、出版関係の雑務。

お祝いをしてくれると言う教え子たちに、酒宴の席で本を渡すと汚したり2次会で紛失したりと、かえって邪魔になる。

それで送料はかかるが事前に送ることを了承してもらい、レターパックで送る。

☆フェイスブックで本を注文してくれたのは大学の後輩たった一人のみ。

彫刻家たちからは全くの無反応である。

彫刻家たちはみんな貧しいし、他人の作品集なんかには何の関心も無いのだろう。

☆彫刻家仲間が本を買ってくれる期待は捨てて、高校同窓生や友人知人たちに郵便で案内する方が反応が高いと思う。

元々、極めてマイナーな彫刻と短歌の組み合わせだから、一般に人には何の関心も持てない本だ。

同窓生や友人知人に付き合いで買って行ってもらわないと売れないだろう。

午後は、中封筒と郵便案内の長3封筒の印刷。

やはり封筒はプリンターに引っかかって頻繁に紙詰まりする。

☆レターパックは日曜日にも配達してくれる様だ。

今日届いた人たちからメールやラインで連絡を貰った。

夜には懐かしい知人夫妻から、30数年ぶりに電話をいただいた。

若い頃の私は単なる呑んだくれだったので、そのころお世話になった方たちには近況報告がてらに献本しておいた。


11月14日(土)

☆今日も快晴の暖かい一日。

むしろ外に出ると陽射しが強くて暑かった。

☆一日、出版した本の送付作業。

妻がラインで身裡関係や友人たちに案内をしてくれて、案内をした方たちは全員買って下さった。

私の方にもぼつぼつ購入希望者が届いた。

しかしフェイスブックでの購入者は全く無い。

フェイスブック友だちでの購入者は、出版以前から予約をされていた方たちである。

メールも最近は殆ど反応が無いので(もはやメールは情報手段としては時代遅れの感がある)、やはりラインか郵送で個別に案内したほうが効果的だろう。

そして実際に本を手にしか方たちからの発信が説得力がある。

☆彫刻家のYさんからのメッセージである。

”昨日受け取りました。最初から射抜かれてしまい、次のページをめくる手が震えました。

昨夜はじっくり鑑賞させていただきました。

今朝起きてからもまだためいきがでてます。

この感動をどうお伝えしたらいいのか……。

「月の雫」を手元に置けることがとてもうれしいです。

出版して下さり、ありがとうございます。”

本を実際に手にした方たちからのこうした情報発信が広まっていくと、皆さんの関心が高まって来るのだと思う。

本を手にしたら、絶対に皆さんびっくりされる。


11月13日(金)

☆今日も快晴の秋晴れ。

気温は上昇して、室内でもTシャツでも暑いくらい。

☆午前は、出版した本を入れる中封筒に貼る木版画の刷り。

今日は絵の具の載せ方も飲みこめてきたので、概ね均一に刷れた。

名刺サイズの小さい版画だが、やはり数をこなすとなかなか大変だ。

☆午後にMRTアド・専務取締役の関知子さんと、MRTテレビ制作部長の御手洗英明氏が来訪。

関さんはアナウンサーとして昔からよく目にし、耳にしてきた方だが、こうして対面してお会いするのは初めてであった。

御手洗さんは、人気番組「わけもん!GT」のディレクターである。

「わけもん!!」は毎回のゲストに俳優の藤岡弘さんが出演されるので有名なのだが、我が家にはテレビが無いので私は見た事はない。

今日の取材は、今回の本の出版のことなのかと思ったら、「わけもん!!」への出演依頼であった。

私は若くはないので、まさかとは思ったが、実は関さんと伊藤先生は古くからのお付き合いで、今回の出版のことで伊藤先生が私との関係を色々語られたのだそうだ。

それで関さんが私の存在に関心を持たれ、更に御手洗さんが宮崎にそんな面白い方が居られるのか、一度お話をお伺いしたい、そして番組で宮崎県民に私を紹介する

コーナーを設けたいと言うのであった。

それでどういう内容で私を紹介していくかを、今日の雑談の中から探っていきたいと言うことだったので、とりとめもなくあれこれと語る。

取材は11月28日の午前に決まった。

導入で私の彫刻家としての紹介をしながら、藤岡弘さんが我が家を訪れ、我が家のリビングで藤岡さんと私たち夫妻であれこれ対談すると言うことになるようだ。

我が家にMRTのテレビが這入るのは2度目である。

一度目は、2014年の12月5日に番組取材で俳優の温水洋一さんが来られている。

私も対談の中で本の紹介もできればと思う。

☆打合せが終わって、商店街のあかりオブジェを見ながら商店街を案内する。

番組ではこのあかりオブジェの紹介から始まる予定である。

今さらながらあかりオブジェを1点1点見ていくと、いいプロジェクトだったのにと口惜しくてならなかった。

もっとも、プロジェクト自体は終っていない。

商店街の人たちに継続の意欲が全く無いだけである。

☆打合せ中に、思いがけず御手洗氏が義弟の高校同級生だと云うことがわかった。

世の中、本当に狭いものである。

☆出版した本は、今日は何冊か購入していただき、手渡しやレターパックで送った。

フェイスブックには、ようやく画像を整えて夜に這入って投稿した。

しかしフェイスブックは頻繁に仕様が変わるので、今のバージョンでは画像の配列編集が全くできなくなっている。

それに文言に”購入”と言う文字が這入ると、販売サイトと認識されてしまって、販売用の仕様に成ってしまい、非常に煩わしい画面になった。

元の設定に戻したくても、どうすればいいのかサッパリわからない。

今日の画像と私の本の概要説明の内容は、まるで事務連絡みたいな内容になってしまったので、”いいね”はついても購入希望者は無し。

やはり個別での案内の方が良いようだ。


11月12日(木)

☆今日も快晴の陽射しの強い一日。

日中はとても暖かかった。

☆今日は一日、出版した本の献本分の発送作業。

午前のうちに、昨夕に用意していた息子たちと妹たちへ発送。

午後からは、知人関係へ発送。

☆フェイスブックに投稿して告知したいのだが、なかなか本の写真がうまく撮れない。

表紙をスキャンすると、折角の文字の銀箔が読み取れない。

カメラで撮ると、明るい場所ではページに光沢があるので反射してしまう。

光を反射しない場所では、暗すぎて、ソフトで明るさを補正しても見やすい画像にならない。

そういう訳で今日もフェイスブックへの投稿は見送る。

☆注文を受ける場合は振り込んでもらってから送る予定だったが、購入を希望された方には振込先を明記したものを同封して、先に本を送ればいいことに気付いた。

そうすればフェイスブック等での購入申し込みに対して、振込み先などを折り返し連絡する手間が省ける。

実際、先日から予約していただいていた作家には、今日のうちに本を先に送った。

☆購入を申し込んでいただいた方には、本への署名と木版画を貼った封筒とともに送ることにする。

したがって、この版画付の封筒の準備に手間取りそうだ。

封筒に印刷する文字をプリンターで印刷しようとすると、封筒の開き口が引っかかってしまって直ぐに紙詰まりを起こす。

午後はそんなトラブルで時間を取られてしまった。


11月11日(水)

☆秋晴れの気持の好い天候。

☆午前に、本を送る中封筒に貼る木版画のやり直し。

図案自体からやり直す。

昨日刷ってみた習字紙の木版画を封筒に貼ってみたら、反りが大きいので一旦湿して貼ると破れたりで大変だったので、紙を鳥の子紙に替える。

刷り終って印を捺す。

ところがほぼ印を捺し終わる頃になって、印を天地逆に捺していたことに気付いた。

一応、封筒に木版画を貼って見本を作る。

版画の肌合い自体は習字紙に刷ったほうが全然好い。

☆今日が待ちに待った本の出版日なので、午後に出版社へ出かける。

出来上がった本を手にすると、期待に反して何の感慨も湧かず、自分でもたじろいでしまった。

先日からの片頭痛で、意識が硬直してしまっていた。

おそらくゲラの段階で何度も目にしているので、それが単に本に製本されたと言う感じだったのかもしれない。

展覧会で念願の賞をもらった時に、本来は歓喜すべきなのに、意外や気持ちは冷え切ってしまってもの凄い孤独感に陥ってしまうことがこれまでにもあった。

晴れの舞台と言うのは、意外とそういうものなのかもしれない。

とまれ、出版社の社長は、こんな本はありませんよと太鼓判だった。

編集担当の水元さんも大感激だった。

特に表紙の文字の銀箔捺しは、手間的にも経費的にも大変な作業だったようだ。

☆出版社の社長に、木版画を貼った中封筒を見せると、目を輝かせて”欲しい!”と言われたので、記念に差し上げる。

この中封筒に木版画を貼ると言うのは、編集担当の水元さんのアイデアだったので、社長の欣喜雀躍の姿に彼女もとても喜んでいた。

☆出版社を出て直ぐに、出版社近くの画材店に寄る。

本の委託販売をお願いして、数冊を預ける。

たまたま水元さんの知り合いの方が来店されていて、本を買っていただいた。

まさに、梱包の段ボール箱を開いての、出来たての本の購入第一号であった。

☆帰宅してすぐに郵便局へ走り、レターパックを買ってくる。

息子たちと妹たちに今日中に送ろうと思ったが、中封筒に貼った木版画の糊が湿ったままだったので、表紙が湿気でふやけるので、今日中の発送は断念する。

☆夜に伊藤先生からお電話をいただく。

先生は、出来上がった本はとても新鮮な感動だったと言うこと。

出版社はすごく好い仕事をしていただいたと感謝されていた。

また英訳してくれたクーパーの仕事もこの本をとても引き締めていて、大変感謝されていた。

妻も本を手にして、手に取って見やすいとてもいい本だと言ってくれた。

私の感動もこれから徐々に、周囲からの反応を得て染みて来るのかもしれない。

☆とにかく本が完成し、出版できた。

正月の時点ではまったく頭の中に無かった本だ。

伊藤先生にお声をかけた時にも、私の中には漠然としたイメージしかなかった。

それがこんな素晴らしい本に結実した。

伊藤先生、編集の水元さん、英訳のクーパー、出版社の皆さん、そして支えてくれた妻に感謝である。

さあ、これから売って行かなくては。


11月10日(火)

☆快晴の一日。

日中は陽射しが強くて暖かい。

☆午前はデスクワーク。

☆午後は、出版した本を送る際に入れる封筒に貼る小さな木版画を刷る。

しかしなかなか色合いがうまく行かない。

また習字紙に刷ってみたのだが、紙が薄すぎると反りが大きすぎてしまう。

明日、もう一度デザインからやり直そう。


11月9日(月)

☆全きの快晴の一日。

気温は暖かく、午後は室内でもTシャツで過ごす。

暮れてからは、一気に気温が下がって冷え込んでくる。

☆午前は木版画の版木を彫る。

また本を郵送するのにむき身では素っ気ないので、封筒に入れたい。

その封筒に、小さなサイン入りの版画を貼ろうと思って、その版画も彫る。

☆昼前に妻とライブの練習。

酒が這入っていないので、滅茶苦茶な失敗ばかり。

☆午後は妻のボーカルレッスン。

10日後のライブのリハーサルで、講師の片貝さんのピアノと照沼さんのベースで本番同様の演奏を確認しながら進める。

私は、妻との演奏でも上手くタイミングがつかめないでいるのに、プロのジャズミュージシャンとの演奏は丸っきりタイミングがつかめなかった。

何時もは失敗しない処でも失敗ばかり。

でも上手く演奏出来ると、プロのミュージシャンとの演奏はとても気持ちが好い。

本番までにもう一度リハーサルをする。


11月8日(日)

☆お昼過ぎまで曇天。

午後半ばより雲は切れる。

気温は高め。

☆父の38年忌の命日。

亡くなった日の朝はもの凄く冷え込んで、吐く息が真っ白だった記憶が鮮明である。

何時ものように、父の好きだった焼酎のワンカップを仏壇に供える。

☆午前は名刺の注文作業。

今使っている私の名刺を一部修正し、妻も退職して作家活動で名刺が必要になったので新規に原稿を作成して、ネットで注文。

☆午後は宮崎空港へ。

オアシス広場で展示していた彫刻の搬出作業。

デスクワークばかりで体がなまっているので、KAJIMAのマケット入選作品が手から滑り落ちてしまって、角が欠けてしまった。

来年の空港展は、コロナの状況がまだ全く先が読めないし、今の時点では白紙状態である。

☆歯茎の痛みは、昨夜寝る前に痛み止めを服用したおかげで、夜中の痛みは少し治まったが、起きてからはまた疼き始めたので今朝も痛み止めを飲む。

それで日中は落ち着いていたが、夕刻からは再び痛みがひどくなってきた。

片頭痛さえする。


11月7日(土)

☆夜中から激しい雨。

雨は午前一杯続く。

午後には晴れ間が出たが、直に再び雨模様となる。

気温は下がらず、生暖かい一日。

☆午前は本の出版案内と購入お願いの文書を作成。

☆午後は2週間後に予定しているライブ会場に、妻と打ち合わせに行く。

ライブの時に妻の油絵と版画を飾ってもらうようにしているのだが、今のうちから飾っておきましょうというオーナーの心遣いであったので届ける。

☆夕刻に次の木版画の下絵作成。

☆昨日から歯茎が疼いて、昨夜は夜中ずっと痛くて眠れなかった。

原因は、連日のデスクワークによる肩凝り、首筋の強張りだろう。

肩凝りがひどいと、こんな風に歯茎が腫れてしまう。

寝る前に痛み止めの薬を飲む。


11月6日(金)

☆午前は雲が多いもののほぼ晴天。

昼前から一気に曇天となり、午後早くから雨となる。

夜には雨脚が強くなる。

☆午前はデスクワークで、あっという間に過ぎる。

午後は、昨日うまく行かなかったハーモニカのカバーの取り付け作業。

これが何度やってもねじが閉まらない。

ねじだけを嵌めてみると、確かに硬いがきちんと嵌る。

それなのに、カバーを取り付けてねじを廻すとまったくかみ合わない。

結局、悪戦苦闘してカバーの取り付けが終わった時には、もう暮れ落ちてしまっていた。

その間、何も出来なかった。

これでは、次回にメンテナンスするときには、カバーは完全に取り付けられないだろう。

ところが夜に演奏してみると、出にくかった高音が今までよりもスムーズに出るようになった。

☆夕刻に、私から発送する献本に同封するあいさつ文を作成。


11月5日(木)

☆今朝も冷え込む。

この秋初めて、リビングの暖房を入れる。

晴天の一日。

午後からは雲が多くなる。

☆今日は私の版画の作業は、昨日宮崎市内のホームセンターで買って来たシナベニヤのカッティングのみ。

他は妻の年末調整の書類作成と、月末のライブ会場に飾る妻の版画作品のプリントアウト及び額装作業。

☆本の出版後の動きがにわかに活発になってきた。

MRTラジオのサンデーラジオ大学の新春での放送が決まった。

伊藤先生のスケジュールに合わせて、12月中旬での収録も決まった。

私はこのサンデーラジオ大学には、過去に一度出演している。

何時のことだったか、とパソコンの中の経歴を開いてみたら記載がない。

それで作業日誌を開いてみたら、1999年の3月に”森の中で石を彫る”というタイトルで放送してもらっている。

アンジェラスの森での作業を中心に作家生活を語ったもので、日誌には”しみじみとした好い内容”と記している。

(経歴を見ると、当時は他にNHKラジオやMRTテレビなど頻繁に出演している。そういう時期だったのだろう。)

☆昨日から奇妙なことが続く。

このサンデーラジオ大学の打合せの件で、私の携帯に電話をされた方が、”この携帯は電源が這入っていないか、電波の届かないところにあります”というドコモからのアナウ

ンスが流れて、掛けられなかったと言う。

それで自宅の電話から私のスマホに電話してみると、やはり同じアナウンスが流れて切れてしまう。

電話料金はキチンと払っているのに、と思ってスマホから妻のスマホに電話してみたら、キチンとかかる。

暫くしてスマホにドコモからの、打ち合わせの電話をされた方と私の我が家からの電話の着信メッセージが届いた。

どうやら私のスマホが海外に在ると言う認識になっていたようで、我が家からの電話は海外発信になっていた。

昨日は、朝に使っていた耳かきが、出版社から帰ってきて使おうと思ったら何処を捜しても見つからなかった。

あらゆる可能性を考えて捜してみたが、こつ然と消えてしまっていた。

家の中から消えるはずはないので、そのうち思いもかけないところから出て来るだろうと思っていたら、夕食の準備中にゆで卵の殻を残飯入れに放り込んだら、なにやら黒く

て細い棒状のものが見えた。

まさか、と思って手に取ると、消えた耳かきだった。

なぜ、そんなところに?と狐につままれた思いだった。

この耳かきは、溶接棒を加工して作ってもらったもので、これ以上に使い心地の好い耳かきには出会えず、我が家にとっては家宝に等しいものなのだ。

そして今日の夕刻に、ハーモニカのクリーニングをしていたら、カバーのねじが閉まらなくなってしまった。

これまでにカバーを外しても、何の問題も無くスムーズにねじは閉められた。

訳が分からなくなって、今日の作業は止めた。

夜の妻との練習には、別のハーモニカを使う。


11月4日(水)

☆快晴の一日。

朝はぐんと冷え込んで、この秋一番の冷え込みとなった。

日中は陽射しが強く、爽やかな一日。

☆午前は、昨日に版木を彫った木版画の刷り。

まだまだ、毎回が試行錯誤の連続。

☆午後は出版社へ伊藤先生の献本リストを届ける。

私の献本リストにも抜けが見つかったので、朝のうちに修正を送っておいた。

出版は来週の11日で確定なので、11日の午後に軽トラで受け取りに出向き、12日からは手配りでの献本先訪問と販売の情報発信をしよう。

出版社からの献本発送作業は12日から行うので、県内の送付先には13日には届くと言うことである。

そして来週末には県内の書店にも並び、アマゾンと楽天での取り扱いも始まると言うこと。

先日に私に必要な部数を概算したら、かなりの部数が不足と言う計算になったのだが、その内訳にはSNS等での情報で購入してもらえそうな冊数を計算していたので、考えて

みれば、SNSでの情報発信では私への注文とアマゾンでの購入とのどちらかを選んでもらえればいい訳である。

出版社社長からも、フェイスブック等での情報発信をお願いされる。

社長は、展開次第で非常に注目される本になるとにらんでおられる。

兎に角、出版は目前である。

そして、12日からは本の売り込みで多忙になる。


11月3日(祝・火)

☆晴天の一日。

気温は上昇して、とても暖かかった。

部屋の中に居ても少し蒸し暑く、午後からは下着一枚で過ごす。

☆先日取り掛かった次の木版画の下絵。

なかなかまとまらず、ようやく夕刻から版木を彫る。

☆プラウザをMicrosoft Edgeに替えてから、不都合が多い。

まずこのHP日記の表示がうまく行かない。

IEの時には、このホームページビルダーでの表示とIEでの表示をスムーズに調整できた。

しかしMicrosoft Edgeでは、文字の行替えがホームページビルダーでいくら調整してもうまく行かない。

このホームページビルダーとMicrosoft Edgeの相性が悪いのだろうか。

また、保存しておきたいユーチューブでの音楽があったので保存しようとすると、保存できない。

IEなら簡単に保存できたので、IEで開いて保存しようとすると、IEでも保存できない様になってしまって勝手にMicrosoft Edgeに切り替わってしまう。

実に面倒臭くていやになってしまう。


11月2日(月)

☆一日、雨。

☆午後から妻と都城市へ。

15年ほど前に妻が宮崎市内の教室に通っていた、版画家の黒木周さんの工房を訪ねる。

工房では第一月曜日と第三月曜日に教室を開催されていると言うことだったので、版画の技法の色々な質問がてら、教室で作品を作らせていただいた。

今日は画用紙によるドライポイント版画というものをやらせていただいた。

まず材料費が掛からないことと、簡単な作業で出来る。

私はどういうことが出来るのかの試し作業をしたので、作品には成らなかったが、妻はきちんと作品が出来た。

☆私はこれまでの木版画を持って行って、アドバイスをお願いしたが、結局は絵の具の載せ方や刷り方は体で覚えて行くより無く、こうした方が良いという特別な指示は無い

と言うことであった。

また私の作品自体も何点か気に入ってもらえたものがあって、私自身が玄人的にはいいのではないかと感じていたものをとても気に入ってもらったり、私が失敗作だと思って

いたものをすごく褒めていただいたり、版画制作に取り組んでから初めて専門家からの客観的な評価を得ることが出来て、ほっとした。

今のまま試行錯誤しながら作品を作って行けば、1月の妻との2人展までには展示できる作品がまとまって来るのではないか。

これからも機会をみて、妻と通うことに成りそうである。

なにしろ我が家にはプレス機が無いので、プレス機が使える版画工房はありがたい。

☆昼前に伊藤先生から、伊藤先生の献本先リストが届いた。

先生のリスト類はデータに出来ないものだったので、私の献本先リストのみを出版社に添付メールで送り、伊藤先生のリストは明後日に出版社へ届けることにした。

出版を前に、出版社にも色々確認したいことがある。


11月1日(日)

☆朝のうちは晴れ。

次第に雲が出て曇天となる。

午後にはいったん青空が広がったが、直に再び曇天となり、夕刻より雨。

気温はあがらず。

☆今日からいよいよ11月。

今年もあっという間に過ぎようとしている。

11日に本が出版されたら、私の献本分の手配や、販売であっという間に正月を迎えてしまうだろう。

正月明けたら、直ぐに妻との版画2人展である。

☆午前に木版画の版木を彫る。

午後に刷りの作業。

刷り自体はまずまずだったが、色合いがなんともチープな感じになってしまった。

夕刻からは、次の版画の下絵にかかる。



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