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このページでは彫刻家・田中等および宮崎の彫刻に関する最新情報をお届けします。

過去の日記

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2024 11月20日(水)

☆晴れ。

平年並みの冷え込み。

☆一日、アンジェラスの森で作業。

☆やはり、どうもこの秋に這入って体の動きが高齢者化してきた。

私と同じ年齢の俳優の火野正平が14日に亡くなった。

せんだって「ラストマイル」を観たばかりだった。

少し前に、ネットで、最近は75歳前後で亡くなる有名人が多いというテーマで、あるお医者さんが記事を書いていた。

確かに最近は75歳前後で亡くなる方が多い気がする。

俳優ばかりではなく、彫刻家もである。

そのネットの記事では、確かに男性は75歳までに4分の1の人は亡くなっているという統計数字があるのだそうだ。

また日本人の男性の平均寿命は80,9歳だが、その年齢までには男性の半分は亡くなっているのだそうだ。

そして健康で居られる男性の健康寿命は72,7歳なので、そういう統計でも75歳はもうかなり健康度合いが下がってきているので、最近になって有名人が

75歳前後で亡くなる人が多いというのは当然だということ。

特に、普通の人たちは高齢化を迎えて、健康への対応を考えて生き方を変えるが、才能ある有名人は若いころからの生き方を全く変えないので亡くなる確率が

高いのだそうだ。

私は還暦を過ぎて、暴飲暴食が出来なくなったのでかなり健康的な生き方には変って来たが、彫刻家としての生き様は変わらない。

だが最近の体調を考えると、海外シンポジウムに参加できるのも来年ぐらいまでではないのか、という気がひしひしとするこの頃である。

参加するとすれば、先日の中国のようにアシスタント側が殆どの作業をやってくれるタイプのシンポジウムになるだろう。

☆夕食後にライブの練習。

今日は講師の片貝さんから、新曲のアドリブ部分のハーモニカ演奏の楽譜が送られて来た。

しかし、元の楽譜自体も毎日練習している楽譜から変っていて、どこをどう展開して行っていいのか全く分からない。

楽譜の読める妻からは、何故そんなことも分からないのかと怒られるが、さっぱり解らないし、なにせライブの本番までもう10日もない。

これからマスター出来る訳が無い。

ほとんど拷問の練習であった。


11月19日(火)

☆晴れ。

しかし空の半分はちぎれた雲が分散して、気温は上がらず。

この秋一番の冷え込みとなった。

☆午前に歯科医院へ。

ずっと歯が浮いた状態で、酷い時には歯が痛くて食事も摂れないし、先日は歯茎と唇の間が炎症を起こして膿が溜まって痛くてたまらなかった。

コロナに這入ってからずっと歯科医院に行ってなかったし、時間も取れなかったが、正月明けにはバグダッドへ行くし、海外で歯の激痛が起きたら大変だ。

それでようやく歯科医院に予約を入れた。

今日受信した歯科医院は、サーフィン好きが高じて、仙台から高鍋に移住して来られた方の開かれている医院で、私は初めての受診である。

何時も通っていた歯科医院は、折角入れ歯を作って貰ったのに、私に合わなくて外して廃棄してしまったので、申し訳なくて行き辛くなったし、

我が家の直ぐ近くに出来た同窓生の息子さんの開かれた歯科医院は、最新の設備と技術で人気だが、通っている妻の話では治療回数が多過ぎて、

しかも一回の受診料が高すぎて閉口している。

殆ど無収入の私には、そんな治療費の嵩張る歯科医院には通えない。

それで通院歴のある方からの高い評価を伝え聞いて、今日の歯科医院を受診することにした。

もう口の中が腫れあがっている状態なので、かなりの治療が必要なのだろうと覚悟していた。

しかし、診察の結果は、虫歯は無く(一部にわずかのみ)、歯周病だけなので、現在残って歯をできるだけ存続出来るように歯石を取る治療を続けながら、

様子を見て行きましょうということであった。

今日は診察だけで、次回から歯石を取る治療になる。

腔内レントゲンを撮ったのに、受診料はとても安かったので、助かった。

☆午後にアンジェラスの森で作業。

今日は冷え込んで、ほぼ真冬並に防寒ジャンパーを着て作業する。

手持ちのグラインダーがほぼ壊れてしまって、現在はずっと無収入で(中国の報酬支払いはかなり先になるらしい)、新しくグラインダーを買う余力も無いので、

なんとか動かせるグラインダーは無いものかとチェックする。

高鍋駅前の”MOON DANCE”の作業で、エアーグラインダー以外の電動グラインダーはほぼ壊れてしまったのである。

☆何時もより早めに帰宅したので、気になっていた軽トラの青のりの汚れを、高圧洗浄機で除去する。


11月18日(月)

☆快晴。

今日からようやく秋らしい冷え込みとなった。

午後からは時間を追って冷え込んできて、上着を重ねる。

☆一日、アンジェラスの森で作業。

倉庫で探し物をしていたら、何やら動く黒い影。

ネズミにしては動きがおかしいと思ったら、鳥だった。

何処かの隙間から這入って来て、出られなくなったようだ。

☆夕刻に帰宅して寛いでいたら、見知らぬ女性の訪問者。

手にはお土産の紙バッグ。

どなただろと思ったら、”T先生には大変お世話になっています!”

T先生とは、東京で小学教諭をやっていた上の妹のことである。

2人のお子さんが妹の担任でお世話になり、お母さんも妹と懇意にされているということ。

今回、宮崎に観光に来られたので、高鍋駅前の”MOON DANCE”を見に来られ、私にも会いに来られたということ。


11月17日(日)

☆午前は晴れ。

午後からは急に雨雲に蔽われて、雨となる。

気温はとても暖かい。

☆午前は、23日に開催する高鍋高校OB美術展のOBと在校生との交流焼き肉会の事前打ち合わせ。

会場はOBのK氏の陶苑での開催となるが、主のK氏が若いころに結婚式場だったかのセレモニー施設で、パーティー部門の担当をしていた経験があって、

びっくりするメニュー展開を組み立て、市場調査までしてきっちりした予算組まで作成していて驚く。

私たちは焼き肉会と言えば、焼き肉の手配と、一緒に焼く野菜、それにおにぎりくらいのメニューしか思い浮かばない。

当日の段取りもてきぱきと指示が行き届いていて、K氏の陶芸家としての感覚を見直した。

K氏とは、若いころからの単なる真昼間からの飲んだくれ相棒でしか無かったのである。

☆午後からアンジェラスの森へ上がる。

しかし森へ近づくにつれ雨となり、雨は次第に本格的になってしまった。

軽トラの窓を開けて空模様を見ていたら、大量の蚊が車内に這入って来て、窓を閉めたまま蚊取り線香を焚いたら、気分が悪くなってしまった。

雨は止む気配はないので、作業は断念して帰宅する。

☆先年に福岡県から家族で高鍋に移住してこられたカメラマンが、9月に家族共々、福岡へ帰っておられたことが本人からの連絡で解った。

最近の彼のFacebookでの活動報告が福岡方面での活動がメインになっていたので、気になっていたのである。

彼には高鍋駅前の”MOON DANCE”の素晴らしい映像を撮ってもらった。

どうしてこんな田舎の高鍋町に移住してこられたのかは解らないが、やはりこれほどの力量の在るカメラマンでは生計を建てられなかったのだろう。

どうも昨今流行りの”移住”には、この頃はマイナス面の情報しか這入って来ない。


11月16日(土)

☆雨。

日中は小降りだったが、夕刻からは本格的に降る。

気温は高め。

☆一日、デスクワーク。

午後からはバグダッドの原寸型紙を作る。

今回の作品は、扉を斜めに落してカッティングラインを入れる”DOOR”シリーズの作品なので、型紙に原寸サイズを記載して彫り込みの深さを出しておく。

実寸で型紙を作ろうとしたら、先日バグダッドに送った石の切削図面の寸法が一部間違っていた。

多分、図面の寸法を打ち込むときに間違ったらしい。

☆妻は宮崎市で開催されている木下サーカスで、木下サーカスゆかりの合唱組曲「ぞうれっしゃがやってきた」から2曲を公演前に歌う、県民有志合唱団の

一員として参加してきた。

夕暮れて宮崎市はものすごい大雨で、帰りの有料道路は前方も見えない程だったと、クタクタになって帰って来た。

☆注文していた”せいこがに”が届いた。

冷凍ではないので今夜のうちに食べなければならない。

しかし妻は秋口に伊勢海老で湿疹が出ているので、怖くてほんの一口しか食べなかった。

”せいこがに”はかなり前に予約しなければならないので、予約当時にはまだ妻の伊勢海老反応は出ていなかった。

すごく美味しい”せいこがに”だが、妻の分まで食べるのはかなりのハードワークだった。


11月15日(金)

☆朝と夕刻に雨。

日中は重い曇天。

気温の冷え込みは全く無し。

☆一日、デスクワーク。

☆午後にピアノの調律師が調律に来訪。

この方は妻の弟の同級生で、妻の若いころの麻雀仲間だったそうだ。

お店を持っておられるので、店内に飾るために妻の版画を何時も買って行って下さる。

今日も、新作はありますか?と尋ねられて、妻の推薦する新作を買って行かれた。

☆最近、私の周りの色んな組織が内紛で空中分解状態にある。

今日は私とトラブル炎上状態の某事務局から、あらん限りの罵詈雑言の言いがかりを書き連ねたメールが届いた。

このままでは気が狂いそうだ!と書いてあるが、本人が勝手に自分をそういう精神状態に持って行ってしまっている。

どれだけ罵られても、本人が勝手にそう思い込んでいるだけだから、私は怒るどころか、こんなことを書き連ねてこの先この人は大丈夫だろうかと案じてしまう。

スポーツジムから帰ってきた妻は妻で、開口一番に先日からおかしな状態に在る彼女の属するサークルの内紛状態の最新情報をキャッチしてきて報告する。

また夕刻には知人が所用で来られて、身近な組織の在りえない空中分解状態についての話をされる。

どの組織も以前はとても正常な運営だったのである。

まるで一気に正常な感覚の人間が居なくなってしまった感じである。

どうしたというのだろう。

何かの磁力が狂ってしまっているのだろうか。


11月14日(木)

☆雲の多い一日。

気温は高めで、長袖だけでは少し寒いが、上着をはおると暑い。

やはりとても11月中旬とは思えない。

☆昼前に妻と宮崎市へ出て、宮崎シネマ館で「美食家ダリのレストラン」を観る。

久しぶりにバイオレンスの暴力も爆発も無い、エスプリの効いた面白い映画だった。

☆映画のあとに、山形屋で開催されている自閉症の画家の展覧会を観る。

最近の民法ドラマで放映されている「ライオンの隠れ家」のなかで、自閉症の青年が描く絵を描いている人の展覧会である。

韓流ドラマにはまっていた妻が、最近の韓流ドラマがつまらなくなって、ネットで日本のドラマを見るようになり、いまはまっているドラマである。

自閉症というから、人前で描くのは苦手なのだろうと思っていたら、そうでは無くて人に見られている方が描けるのだという。

それで会場ではその画家が公開で作品を描いていた。

だが愕然としたのは、彼の兄が障碍者アートを取り扱う事業をやっていて、作品の値段が滅茶苦茶に高価なのだ。

確かにそうした障碍者の生計を助けるためには必要な支援事業かもしれないが、弟を商売道具にしているようで寒気がした。

☆先日にマケットを作って応募した某海外シンポジウムの結果を確認したら、選外だった。

しかし会期がバグダッドとピッタリ重複していたので、むしろ助かった。


11月13日(水)

☆快晴。

3日連続の夏日とはならなかったが、それに近い気温。

☆一日、アンジェラスの森で作業。

午前に片づけ物の研磨作業。

午後からバグダッドへ持参のマケット制作に這入る。

やはり私は石を彫っている時が一番幸せな気分になる。

☆昼食後と夕刻にライブの練習。

☆夜は南町ジャズライブに妻と出かける。

今夜はベテランのベーシスト・池田芳夫を迎えてのピアノ・大西洋介とヴォーカル・谷口さとみのトリオ。

大西さんと谷口さんは南町ジャズナイトには何度も来られている。

☆ベーシストの池田さんはプロ活動歴60年で、年明けの1月1日には83歳を迎えられるという超ベテランである。

渡辺貞夫や日野皓正などの数多くのグループで活動されてきた方で、余韻の深いライブであった。

☆池田さんの年齢を聞きながら、私は私自身のこれからについて考えてしまう。

私が2007年の台湾・花蓮シンポジウムに参加した時に、フランスから参加した作家が83歳であった。

彼はフランス語しか喋れなかったが、昼間からブランデーをがぶ飲みし、飄々たる性格で若い台湾の作家たちから大変愛されていた。

それ以来、私の彫刻家人生の目標は、彼の83歳を超えることが最高目標となった。

今では私は色んなシンポジウムでは最高齢の作家になりつつあり、まだまだ体力はあるので83歳まではなんとか働けるのではないかと思っていた。

しかし近年は世の中の動きが将来に全く明るい希望が見えなくなり、私の人生は80歳までで好いと思えるようになって来た。

そしてこの夏以降は急速な体力の衰えを感じるようになって来た。

あと8年目も現役で働くことは不可能に思えて来た。

池田さんの演奏を聞いて、妻はあなたも83歳までシンポジウムに参加できるわよと言うが、ミュージシャンと石の彫刻家では体力消耗の度合いが比較にならない。


11月12日(火)

☆雲の多い晴れ。

気温は上昇して、西都市は27度を記録。

宮崎県内は2日連続の夏日となった。

☆夜中にトイレに起きてから右胸が苦しくなり、次第に右背中も苦しくなって、眠れなくなった。

我慢できずにリビングに降りて、痛み止めを飲む。

心配して起きて来た妻がシップを張ってくれて、それで少し落ち着いて再び眠りに就くことが出来た。

右胸なので肋間神経痛だと思う。

近年、ときどき起きる症状である。

☆午後から久しぶりにアンジェラスの森へ上がる。

そろそろ彫刻家に復帰しないと、仕事が片付かない。

バグダッドへ持参するマケットの制作や、来年春のグループ展の作品も年内に制作しておかなければならない。

一月半ぶりのアンジェラスの森は落ち葉が積もっているくらいで、荒れてはいなかったが、今日は夏日だったので蚊に悩まされた。

☆夕食後にライブの練習。

今夜は昨夜のような苦しさは無く、普通に練習できた。


11月11日(月)

☆午前は雲の多い曇天。

午後からは晴れ。

晴れて陽射しが強くなると、気温が急上昇。

☆WeChatで、第7回中国・恵安石彫芸術祭の私の紹介記事と作家インタビュー動画がアップされた。

これは順次、全ての参加作家が紹介されるシリーズのようだ。

動画をFacebookに投稿したいが、WeChatの動画は保存できない。

どうしたら良いか尋ねると、事務局がメールで動画を送ってくれた。

それで無事に動画をFacebookに投稿できた。

私の喋りを聞いていると、やはり前歯が欠けているので歯抜けのふにゃふにゃ語りになっていて、動画を見た妻は大笑いしていた。

☆丁度好いタイミングだったので、事務局に私の作品の本体と台座の接着剤での接合をお願いした。

オルガナイザーと石工場に作業を手配してくれることになった。

☆夕刻に、先日の妻の個展で作品を購入予約していただいた方が、作品を受け取りに来られた。

本当は午後2時過ぎに来られるということで、午後はずっと何処にも行けず妻と2人で待機していた。

介護されているお母さんの状態が悪化して、その対応でなかなか家を出られなかったということであった。

遠路をわざわざ我が家まで来られたのは、作品を直接受け取りたかったということと、他の作品も見てみたいということであった。

とりあえず購入していただいた作品をお渡しして、これまでの2人展の作品集の中から興味のある作品を選んでもらって、妻が現物をお見せした。

ところが作品集の中から気に入って見ていただいた作品の方が、強烈に彼女の心を引き付けてしまった。

それで先日の個展で購入予約した作品は後日にあらためて購入されることになり、今日は別な作品を購入して行かれた。

妻のファンが増えて嬉しいことである。

☆夕食後にライブの練習。

しかし次第にハーモニカを吹く呼吸が苦しくなり、とうとう苦しくて気が遠くなって倒れそうになり、演奏は中断してフロアーに横になった。

また黄疸時の後遺症である。

最近、つくづく体力の衰えを感じる。


11月10日(日)

☆曇り。

夕刻から雨。

日中はやや暖かかったが、午後半ばからは気温が下がって来る。

☆午前は妻と月末のライブの練習。

☆午後は妻の年金の請求手続き書類を点検。

妻もいよいよ来年から年金生活者である。


11月9日(土)

☆曇り。

今にも雨になりそうな重い曇天だったが、雨は降らず。

いくぶん蒸し暑い一日。

☆今日は妻と宮崎県立美術館へ出かけ、リトグラフのワークショップを受講。

これは現在開催中の「19,20世紀の芸術家とポスター」展の関連イベントで、私たちがお世話になっている版画家の黒木周氏が、これらのポスターを制作した

パリの版画工房に滞在制作したことがあるという関連付けでのワークショップであった。

まず展覧会開催中の企画展示室で黒木周氏の工房回想のお話があり、引続いて美術館のアトリエでのワークショップ。

教材用のリトグラフ金属版を使っての作業。

妻はこのスタイルでの作業を黒木周氏の教室でやったことはあるらしいが、私はリトグラフは初体験である。

描画材はサクラのソリッドマーカーを使ったが、細字用ではあったがかなり太い線しか引けず、私の思うような描画は出来なかった。

それをエッチングのプレス機で刷る。

実際の作業はアラビアゴム液を塗ったあとにかなりの時間をおいて感想させるのだそうだが、短い時間でのワークショップ作業なので版面の汚れがかなり

目だった。

その汚れも作品の”味”として受け止めれば問題ない、というユーモアたっぷりの黒木周氏のガイドであった。

まずはリトグラフの基本の基本のワークショップなので、我が家のアトリエで何度かやってみたい。

こうしたワークショップは和気藹々として楽しい。


11月8日(金)

☆晴れ。

冷え込んだ一日。

☆父の42回目の命日。

何度か書いたが、父の亡くなった朝はものすごく冷え込んで、吐く息が真っ白だった。

☆午前に高鍋町美術館で開催中の「仲矢勝好と宮崎交通制作室の仕事」展に妻と出かける。

生前の仲矢さんにはお目にかかったことは無かったが、私の知人たちが彼の制作室で働いたりしていたので、話はよく聞いていた。

私は日大高校の非常勤時代にシルクスクリーンの講習を受けて、宮崎県内では早い時期からシルクスクリーンの作業をしてきたが、同じころに宮崎交通の各バス停

に掲げられたシルクスクリーンの観光案内ボードは、おそらく宮崎では最も先駆けしたパブリックスペースでのシルクスクリーンであった。

だからとても気になる存在の宮崎交通制作室だった。

この宮崎交通制作室からは優秀な若い作家たちが育って行った。

☆美術館会場で宮崎空港ビルの長濱会長とお遭いした。

長濱会長は若いころにずい分と仲矢さんにお世話になったということである。

また宮崎・二紀の河野富夫君もやって来た。

宮崎空港ビル3階ギャラリーでは、丁度宮崎二紀会の展覧会をやっているところだ。

☆ビデオ室で宮交シティーに巨大なガリバー壁画を描いていた頃の仲矢さんの特集民放番組が流されていたので、妻と見入っていたら、美術館の係長から

思いがけないことを告げられた。

例の高鍋町地域おこし協力隊「アートによるまちづくりを担う芸術家」の募集がすでに8月から始まっていて、高鍋町役場のHPで広報してあるという。

黒木町長からは11月から募集開始と聞いていたので、もう11月になってしまったのだが・・・、と毎日気になっていた。

しかしすでに8月には募集を始めているが、まだ応募が全く無く、もう年度末が近づいきているので焦っているのだという。

そんな話は、全くの寝耳に水である。

それで帰宅して高鍋町のHPを開くと、HPでの広報開始は10月15日になっていた。

ところが、窓口が高鍋町美術館になっているのである。

3月の高鍋町役場での打合せでは、担当部署は地域政策課の「芸術のまちプロジェクト」芸術家・アーティスト募集係であった。

確かに私は、このプロジェクトには高鍋町美術館も組み入れていくようにというアドバイスはしたが・・・。

どうりで高鍋町美術館の係長から状況を説明されたわけだ。

☆さっそく、私のメールアドレス帳の国内彫刻家宛にBCCで案内を送る。

HPを見た作家からは、よく内容が掴めないという返事が届いた。

☆午後3時半から、高鍋町観光協会の臨時総会。

平日の臨時総会なので出席者は少ないだろうと思ったし、高鍋駅が完成に近づいているので高鍋駅の施設管理が観光協会の事業に成って行くための

臨時総会であろうことはわかっていた。

ただ上述の「芸術のまちプロジェクト」に連動した事業がすでに観光協会の事業で行われていて、こうした動きが観光協会の事業と関連されていくのだろうかと

とても気になっていたので、出席の返事をしていた。

案の定、出席者は殆どが委任状での出席で、臨時総会は高鍋駅の施設管理の件を含める定款変更についてであった。

そして「高鍋駅交流拠点施設指定管理者事業計画」に目を通すと、”高鍋町美術館をハブに、町内のアーティストの作品を観て回るツアー”なるものが明記され、

事業内容に”町が募集している地域おこし協力隊アーティストを支援し・・・・・”と記載してある。

私の全く感知しないところで、この「芸術のまちプロジェクト」が進められている。

美術館の係長は、私が何も経過について知らないことについて、日本におられたんですか?と問い返したが、私は6月以降はずっと高鍋町内に居た。

日本国内に居なくてもこのネット情報時代、どこに居ようが連絡はつく。

私がたまたま今日、美術館に行かなかったら、この事業の募集は何時の間にか終ってしまっていて、私は事前案内をしていた彫刻家たちに何の案内も

出来なかったことになる。


11月7日(木)

☆快晴。

肌寒くなって、長袖だけでは寒い。

☆一日、月末のライブの練習。

午前は妻と練習。

午後は妻のボーカルレッスン日で、講師の片貝さんとレッスンをする。

昨夜までは以前は演奏できた曲がまったく演奏できず、今朝の妻との練習で何んとか勘を取り戻すことが出来た。

それで片貝さんとのレッスンでは大きなミスも無く演奏出来て、妻も片貝さんもびっくりであった。

更に今回は新曲が這入るので、その練習も片貝さんに急遽ハーモニカパートを作ってもらってジョイントする。

☆どうやら大腸憩室炎がまだ治まっていなかったようで、昨日あたりから寝ているとジンワリ横腹に鈍痛を感じるようになって来た。


11月6日(水)

☆晴れ。

気温は上昇せず、この秋一番の冷え込み。

☆1日、庭の草取り。

長雨が続いて地面が柔らかいので、1本1本手で抜き取って行ったので、夕刻までかかった。

農家の方たちは大変だなと思わずにはおれない。

☆妻が月末のライブの案内をフライヤー画像と共にライン友だちに送った。

次にラインをやっていない友人たちにSMSでフラーヤー画像を送ろうとして、或る人には送れるが他の人には送れないので、その理由を尋ねられた。

だがSMSは文字だけの送信なので画像は送れない筈だ。

ところが画像を添付できた人の画面にはカメラのマークが表示されているが、送れない人には表示されない。

そう言えば、最近のSMSはライン同様に画像を送れます、という連絡を貰ったことがあった。

それで私の電話帳登録の携帯番号を開いてみると、カメラマークが表示される人と表示されない人が居る。

カメラマークの表示される人には、普通にフライヤー画像が送れる。

ネットで調べて見ると、やはりSMSでは画像は送れないという情報と、送るには+メッセージに加入しなければならないという情報しか出て来ない。

どうやらドコモの場合は、契約状態で単なるSMSと+メッセージとの契約があり、+メッセージを契約している人にはカメラのマークが表示されるようだ。

そして最近に契約更新した人たちは、自動的に+メッセージの契約になっているようだ。


11月5日(火)

☆午前は雲が多くほぼ曇天。

午後からはすっきり晴れる。

肌寒い一日。

☆妻の個展の事後処理。

購入していただいた版画を宅急便で送り、決算をする。

☆今夜からは、月末のライブの練習に這入る。

以前にライブで演奏した曲が、もうまったく演奏できない。

勘を取り戻すまでには時間がかかりそうだ。

☆またもアメリカンエクスプレスから、廃棄したカードでの購入への認証コード案内が届いた。

今回も購入先は同じで、前回同様に4件の購入で総額197,830円という高額購入である。

カードはすでに廃棄されているし、私が認証コードを打ち込まない限り引き落とされることは無いが、何とも気持ちが悪い。


11月4日(月)

☆雲の多い一日。

陽射しがない分、冷え込んだ。

☆妻の個展の最終日。

午前に詩人の南邦和氏が来て下さった。

南氏と妻が話をしていたら、南氏と義父は親しくされていたことがわかったり、南氏の従兄の子息を妻が初任校で教えていたことが分かったりと思いがけない

関係に南氏は驚かれていた。

私と南氏とは若いころにラジオの対談で何度かお世話になっている。

☆昼に強烈な個性のお客。

滔々と彼女の個人的な話をとめどなくぶつけて来る。

しまいには若い独身の男性を紹介してくれという話にまでなって、可笑しかった。

”宝箱”のオーナーも、時々変な客は来るが、今日の女性はその最強度だとびっくりしていた。

この日にスケッチに来ていた妻の知人の画家グループのメンバーらしいが、スケッチもせずメンバーの悪口や”愛人”の悪口ばかりのたまわっていて、その妻の

知人も手を焼いておられるようだ。

☆まあ、普通のギャラリーでは出会わない方たちに”出会える”会場ではあった。

妻は教え子たちが訪ねて来てくれたり、それなりにこの”宝箱”での思いがけない雰囲気を楽しんでいたようだ。

マグネットと缶バッチが60個近く売れた。

☆今夜は持ち帰りのお寿司で打ち上げ。

私は中国の食事が余りにも不味かったので、日本に帰ったらすぐに寿司を食べようと思っていたのだが、いきなり妻が伊勢海老で湿疹が出てしまい、

魚介類は食べられなくなってしまっていた。


11月3日(祝・日)

☆快晴。

☆今日の午後は妻の個展会場でのライブ。

リハーサルではリラックスした気持ちで、落ち着いていたのだが・・・。

☆個展会場はとても狭いので観客の定員は15名に絞った。

半数は常連の友人知人たち、半数は今回の個展でライブのことを知られた方たち。

狭い会場なので、観客のみなさんとはとても近い距離にある。

それに妻のボーカルと片貝さんのピアノと私のハーモニカと言う3人だけでの公開ライブは初めてである。

そのためか、いきなり1曲めで普段うまく吹けるところをミスしてしまった。

そうなるともう元に戻れない。

いつものドラムとベースの加わったスタイルだと、ベースとドラムのリズムが私の失敗を引き戻してくれるのだ。

ある曲など、途中で譜面が見えなくなり、どこを演奏しているのかまったくわからなくなった。

パニックの状態で記憶だけで吹き続けたので、どこで#の半音上がりなのかもわからないままであった。

ほぼ全曲がミスばかりで、相当に落ち込んでしまった。

☆だが夜に片貝さんから送っていただいた録画を妻と見ていたら、確かに1曲目からのミスは聞きたくもない悲惨な感じだったが、録音を聴いていると、

私自身が落ち込んだほどの大きなミスは無い。

これなら観客の皆さんには、私のミスはそれほど気にならない感じであった。

それに先日までは唇が腫れてまったく吹けなかった口笛が、ほぼ音程も完璧に綺麗に吹けている。

細かなミスはあったが、全体的にはかなりいい雰囲気のライブであったことにほっと胸を撫でおろした。

片貝さんからも”落ち着いた、素敵なコンサートでした”とコメントをいただいた。


11月2日(土)

☆青空が拡がったり、かというと小雨の混じった曇天となったりの不安定な気候。

気温は上昇して、蒸し暑い一日。

宮崎市は31、6度の11月観測史上最高気温を記録したようだ。

朝に宮崎へ向かう途中に、西の大地の上にくっきりと虹。

☆一日、妻の個展会場へ。

土曜日だったので、妻の教え子や元同僚、高鍋から来られた私と妻の知人など、それなりに来場者で賑わった。

ただ、やはり”宝箱”に来られるお客はギャラリーには全く興味はない。

☆カナダの女性が2人ふらりとギャラリーに這入って来られた。

「月の雫」を開いて、カナダのセント・ジョンにも私の作品がありますよと伝えたら、なんと一人の女性のお父さんがセント・ジョンに住んでおられて、昨年に

セント・ジョンへ行ったばかりだという。

またもう一人の女性は日本に来て30年になるが、現在は宮崎国際大学で教員をされているという。

えっつ、この本の短歌英訳は宮崎国際大学に勤務していたことのあるマイケルがやって呉れたんですよ。

ただ彼女が宮崎国際大学に勤務を始めた時にはマイケルはすでに沖縄国際大学院大学へ異動した後だったので直接の面識は無いが、マイケルのことは

よくご存じだった。

”世の中、狭いですね!”

お二人は幼稚園からの仲よしだということだった。

☆夕食後は明日のライブの練習。

今日もなかなか呼吸が整わず、ハーモニカがとぎれとぎれになる。

いよいよ、明日がライブ本番である。

お天気は好さそうだ。

☆イスラエルからの攻撃を受けたイランが、イラクからのイスラエルへの反撃を考えているようだ。

なんだかイラン・イラク情勢がきな臭くなって来た。


11月1日(金)

☆時折、小雨の降る曇天。

気温の冷え込みはなし。

☆とうとうあっという間に11月になってしまった。

これから正月までの間は、バグダッドへ行く前にやっておかなければならないことが沢山ある。

やはり来年3月の版画二人展の開催は出来なかった。

☆今日はライブのリハーサルのため、妻の個展会場は留守にする。

午前は妻とライブの練習。

午後に講師の片貝さんを交えてのライブリハーサル。

昨日までよりはかなり良くはなった。

だが昨日からハーモニカのジョイント参加のタイミングがうまく行かない。

かなり何度も練習したが、本番ではどうなるやら。

先日まで稲垣えみ子さんの「老後とピアノ」を読んでいたが、楽器は違えど彼女の日々の戸惑いはまったくそのまま私のことであり、おかしくて面白かった。

でも彼女の場合は老後といっても、朝日新聞記者を50歳で早期退職してからの老後だから、私より25歳も若い。

私もそのうちアドリブなど出来るようになるのだろうか。



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