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このページでは彫刻家・田中等および宮崎の彫刻に関する最新情報をお届けします。

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2025 9月6日(土)

☆晴れ。

残暑が厳しく、午後に宮崎市へ出ると凄まじい熱風が街を吹き荒れていた。

☆午前に4作目の木版画の刷り。

今のところはまずまず。

いつもこの先に色数を重ねる中で配色バランスが崩れてくる。

同時に3作目も1色目を刷る。

☆午後から宮崎市へ。

今日は「心の花」宮崎歌会の例会日。

準備の当番になっていたので、2時にはホテルにチェックインし、3時に会場の宮崎市中央公民館へ。

会場へ行くと、もう殆ど準備は終っていた。

事務局の福原さんから、11月の「心の花」全国大会・宮崎大会開催時の参加者へのお土産に、私の”MOON DANCE”マグネットを2点セットにしてもらうことになった。

全国からの参加者は160名になると言う。

エジプトへ発つ前に発注を済ませなければならない。

☆例会は何時ものように会員相互の得票数の多かった歌から順に評をしてゆく。

私の選んだ歌が最高得点の6票を獲得していたので、いきなり私は選歌評をしなければならなかった。

出っ鼻なので、今回は手短く評をする。

☆私の歌は、今回ようやく互選で1票が入った。

  里村の鉄砲百合は人恋ふかなべて道辺に貌向けて起つ

選らんで下さった方は情景が鮮やかに浮び、一首から色や香が感じられる、と評してくださった。

歌評者の大口さんからは、”道辺”というのがよく分からないので、何か特定の場所を提示した方が良いのでは、という評。

伊藤先生からは、”里村”と”道辺”という単語は短歌では使わないので、”道辺”は”道の辺”が適正だろうということ。

この歌は、アンジェラスの森への行き帰りに目にした情景で、道沿いに咲く鉄砲百合がなぜか全て道路を向いて咲いていることが不思議で詠んだ歌である。

”里村”という単語は適切な言葉が見つからず、私の造語に近い。

ただ伊藤先生は、”山”ではなく”里”でもなく、”村”にしたのは正しいということであった。

☆例会の後は、何時ものように居酒屋で2次会。

超多忙な伊藤先生は、明日は福岡の筑紫歌壇賞贈賞式のシンポジウムに出席されるのにもかかわらず、2次会に参加してくださった。

伊藤先生の宮崎県民栄誉賞の祝賀会が9月21日に開催される。

☆2次会の酒席で、きのうふと思いついたことを皆さんにお話した。

もし歌集を出すことがあったら、歌集のタイトルは「アンジェラスの森」にしたい、と。

アンジェラスの森での歌を中心にして、彫刻家としての歌、海外経験での歌などを織り交ぜた構成にしたい、と。

そうしたら、すぐさま伊藤先生からアドバイスがあった。

そのタイトルに向けて全体の構成を考えること、特にタイトルの”アンジェラスの森”の歌をしっかり多く読んでおくこと。

これで方向が決まった。

私と伊藤先生との共著「月の雫」も、伊藤先生の読売文学賞受賞パーティーの席で、佐々木幸綱氏から二人の合本作品集を出せと言われたことが発端だった。

よし、次は版画と短歌の合本、「アンジェラスの森」の出版を実現させよう。

☆会員の皆さんと話していると、私のように短歌を始めたばかりで宮日文芸に頻度よく作品が入選することは無いのだと言う。

事務局の福原さんにも、私はとても良い歌を詠んでいる、と褒めていただいた。

☆居酒屋を出て、ホテルの隣のコンビニで缶ビールを買って、部屋飲みする。


9月5日(金)

☆晴れ。

朝は涼しかったが、日中は台風一過の爽やかさとは真逆の非常に蒸し暑い猛暑。

宮崎市は36.4度で、全国トップの気温だった。

☆木版画の刷りに這入る。

先ずは版画用紙の準備。

残っている手漉き和紙の版画用紙は大判の1枚のみだった。

それをカッティングして、春先の緊急個展の作品制作時の残った和紙を合わせると、3点くらいは刷れるか。

沢山刷っても全く売れないので、せいぜい1作品5枚程度の刷りに留める。

☆また、版画を刷る作業場所を妻がエッチングの腐食作業で使っていたので、刷りは後回しにして版木の彫りの作業を進めていた。

ところがいざ刷りの作業に取り掛かろうと思うと、プランを考えていた時の配色が全く頭に残っていない。

それで午前は、配色のプランを考える。

☆午後から久しぶりの刷りの作業。

久しぶりの刷り作業では、広い面の刷りムラが出てしまった。

☆つらつらと全国誌の「心の花」を捲っていたら、全国各地にある「心の花」の地区歌会は東京の本会場に次いで宮崎の歌会が2番目に大所帯であることを知った。

これも伊藤先生のおかげだろう。

伊藤先生は今日は宮崎県民栄誉賞の授賞式であった。

私は昨日にやっと宮日文芸に投稿したばかりなのに、もう今日を含めて3日間、まったく歌が詠めていない。

こんな状態では全国組織の「心の花」には当分は参加は無理だ。

歌としての体裁を整えるだけで四苦八苦である。

そんなことをうつうつ考えていたら、もし私が歌集を出すことが出来るとしたら、「アンジェラスの森」というタイトル本にしたいなとふと思った。


9月4日(木)

☆夜中から激しい風雨。

そして台風15号の接近で、午後から激しい雨となる。

14時20分には大雨警報が出てレベル3となり、17時40分には河川洪水警報が発令されレベル4となる。

さらに18時には土砂災害警報、そして18時50分には高齢者等避難指示が発令された。

ところが高齢者等避難指示が出た直後に、あっという間に風雨が途絶えて、まったく無音の夜となった。

台風は日向灘を抜けて、四国へ上陸したようだ。

したがって、我が家は何も被害はなし。

ただ、宮崎県内や高鍋町内では雨による土砂崩れ等の被害は出ているようだ。

☆夕暮れに一面がまっ黄色の世界になった。

まるでこの世の終末のような気持ちの悪い世界であったが、フェイスブックでは大分県の知人が同じ情景の画像をアップしていた。

九州全体が同じようなまっ黄色の夕暮れだったようだ。

☆朝一番に、宮日文芸に短歌3首投稿。

☆木版画4作目のプランをまとめ、版木彫りにかかる。

夕刻には版木を彫り終える。


9月3日(水)

☆午前の前半は晴れ。

午前後半から雨。

午後は晴れ間も出たが、夕刻から激しい雨。

熱帯低気圧が台風に発達して、接近しているようだ。

☆朝一に、N・K内科へ血圧の定期健診。

どこも異常なし。

3カ月ぶりの健診だったので、血液検査もする。

検査結果は、後日に妻の健診日に伝えていただく。

☆病院ではコロナ禍予防のためにマスク着用が義務付けられているが、やはり蓄膿症の私にはマスクは呼吸困難になる。

石を彫る時の防塵マスクは口元に大きな空間があるので快適なのだが、普通のマスクは口元と鼻腔を完全に塞いでしまうので、頻繁にマスクを外して呼吸を

整えなければならない。

☆また待合室でテレビを見ていたら、画面の上の方に大きな字幕が出る。

おそらく聴覚障害の方たちのためのテロップなのだろうが、番組が切り替わっても前の番組のテロップが出続ける。

よくもこんな煩雑なテレビ画面をみんな毎日見ているのだろうかと思うと、今の時代のあまりにも多様性対応の五月蠅さに辟易する。

パソコンでも数日前から、ヤフーニュースを見ようと思ってクリックすると、いきなり広告が出るようになった。

画面に次々に広告が出て、それらをすべて消してしまわないと肝心のニュースが読めない。

スマホでは当初から情報欄をクリックすると強制的に広告サイトに引っ張られて行き、肝心の目的の情報には殆どたどり着けない。

ほんとうにつくづく厭でたまらない時代になった。

きちんと情報に接することの出来るのは新聞だけになってしまったが、この新聞も近年は廃刊が相次いでしまっている。

☆木版画、3作目の版木彫り。

夕刻には終了して、4作目のプラン作成にかかる。


9月2日(火)

☆晴れ。

朝夕ははっきりと涼しく感じられるようになって来た。

しかし日中の暑さは相変わらずで、西都市は2日連続の猛暑日で、9月に猛暑日が2日連続するのは30年ぶりらしい。

受け止め方によっては、単なる観測史上でのことで30年前にも猛暑日が連続したのであれば、何もここ数年で一気に猛暑日が多くなったということでも無いのでは。

☆木版画、3作目のプラン作成と版木彫り。

今回はすらすらと新しいプランが浮ぶ。

ひょっとすると、先日の保育園のオブジェが周囲から新しい展開だとの評価を受けていて、その流れでのプランが湧いてくるのかもしれない。

先日、妻から短歌と彫刻・版画のアイデアが浮ぶのはどちらが容易か?と問われた。

短歌は言葉の世界だから何か言葉が浮べばそれで展開できるが、彫刻・版画のプランは無から産み出さなければならないので、彫刻・版画のアイデアの方が困難だ、

と答えた。

しかし、今の私の状況は、短歌は全く何も浮かばなくて、言葉さえ掴み切れない。

だが版画はアイデアさえ浮べば次々に展開できる。

☆増田常徳さんから、西風の会会報49号が10冊届く。

寄稿されている内容が、西風の会の身裡だけで共有されるだけなのはあまりに勿体なくて、多くの人に読んで欲しくて、10冊購入して送ってもらった。


9月1日(月)

☆晴れ。

朝夕は外に出るとかなり涼しくなってはきているが、日中は相変わらずの猛暑。

☆今朝の宮日文芸に伊藤先生の選で採用された。

   尾鈴山湯けむりのごと雲の湧く真夏の雨の遠景として

伊藤先生なら目に留めてもらえるかも、という期待のある歌であったので嬉しい。

毎日何も頭に浮かばないので、アンジェラスの森への往復中で目にした情景を歌ってきたが、もう作業場に通わなくなったので、ここ数日はばったり歌が

詠めないでいる。

☆一日、2作目の木版画のプラン作成と版木彫り。

夕刻までには彫り終わる。

☆夜は、先日に保育園のオブジェの作業を手伝ってもらった高鍋町アーティーストによる地域おこし協力隊のお二人と、彼らの担当窓口である高鍋町美術館の

小森氏を囲んでの私たち夫婦との懇親会。

妻はまだ市川さんとは直接にはお会いしていなったので顔合わせの意味もあったが、なによりこのアーティストによる地域おこしに私がどういう立場で関わっていいのか

皆目分からない。

その辺りのことを、担当の小森氏を交えてざっくばらんに話したかった。

私は昨年春に高鍋町役場に呼び出され、町長と担当課からこういう事業をやろうと進めているという説明を受けただけで、その後は何の打合せも事業内容のガイダンスも

全く無い。

私は私なりに、出来る範囲でのアーティスト支援をしているが、事業内容については何も把握していないので、アーティストたちから活動プランへのアドバイスを

求められても、何も対応できない。

実際のところは、役場も美術館も手探りの状態のようである。

アーティストのお二人からは、客観的に見た高鍋町の良い印象、問題点として感じた点などお話ししてもらい、高鍋町のまちづくりに関わって来た私からの

アドバイスなどを伝えながら、酒のつまみ程度の意見交換をする。

アーティスト同士の酒席なので、とても楽しいひと時であった。



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